ドム・バインニヒツもどき、ドムング(HCM-PROリック・ドム改造足無しドム)
HCM-PROリック・ドムに少々手を加えてジオングもどきを作りました。
「足は付いていない」
「あんなの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」
ドムのバリエーションには足の無いものがあります。
ドム・バインニヒツ。
空間戦用に足を廃したデザインが格好良い。
でも、別にでっかい下半身を付けなくてもジオングみたいにするだけでいいんじゃね、とモデラーを引退して数十年のロートルは思うわけです。今更スクラッチするだけの気力もありませんし。
ネットを検索すると同様なことをゲルググでやっている方はいらっしゃいました。
ゲルングですね。
しかし、ドムでやっている方は居ない様子。
こういうのは早い者勝ち、やった者勝ちですからさっそくやってみることに。
とはいえ、ベースをどうするか。
安いとはいえ旧キットの合わせ目を消して色を塗るのは面倒ですし、
1/144 MS-09R リック・ドム (機動戦士ガンダム)
MGを組むのも大変。
MG 1/100 MS-09R リック・ドム (機動戦士ガンダム)
HGUCは良キットですが、それでもなぁ。
BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ) HGUC 機動戦士ガンダム MS-09 ドム/MS-09R リック・ドム 1/144スケール プラモデル
小改造ですからカップヌードルや森永のおまけといった食玩でもいいのですが、現在では安価に入手するのが困難なためコスパ的に微妙。
日清 カップヌードル 《miniガンプラ》 パック 全4種セット
森永 機動戦士ガンダム モビルスーツセレクト 復刻版 Vol.1 C リックドム
今時は塗装済みの完成品もありますから、それにしましょう。
MIAに、
MS IN ACTION !! リック・ドム
HCM-PRO
HCM-Pro リックドム MS-09R
食玩ですが、アサルトキングダム
機動戦士ガンダム ASSAULT KINGDOM 8 [31.リック、ドム](単品)
まぁ、下手な人間がガンプラを組むより完成度の高いこれら完成品が売られているというのが、私がモデラーを引退した理由でもあるのですが。
さて、今回ドムをジオングもどきにするにあたって、モデルとしたのがこちら、
ガンダムの格ゲー、ガンダム・ザ・バトルマスター登場のジオングです。
ガンダム・ザ・バトルマスター2
このゲームのMSのグラフィックは体の各部分(頭・胸・肩・腕・腰・脚など)をパーツ別にそれぞれ組み合わせた「モーションパーツシステム」を取り入れたことで、機体がやたらヌルヌル動く迫力のある動きが可能となっているわけですが、ジオングもスカートが前後左右に割れて大型のバーニア2基がまるで足のように可動します。
これがカッコいい!
2020年10月追記
RGジオングの発売が決まりました。
そしてまさに、このスカート割れが再現されているという事実よ!
やるなぁ、バンダイさん。
BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ) RG 機動戦士ガンダム ジオング 1/144スケール 色分け済みプラモデル
この動きを再現するにはスカートの可動が必要な訳ですが、自分で加工するのも面倒なので今回は最初から可動するHCM-PROリック・ドムをベースにすることにします。
まず最初にボールジョイントになっている上半身を上に引っ張って分離し、サイドスカート、リアスカートを外して股関節まわりを露出させます。
股関節はボールジョイントのはめ込み式になっていますから、壊さないよう慎重に左右に引っ張り足を外します。
露出したボールジョイントの球体部分の直径をノギスで測ると4ミリでした。
せっかくなので、今回はこれをそのまま利用します。
可動にできますし、元に戻すこともできますし。
今時は、ボールジョイントもサードパーティー製品が市販されています。
そんなマニアックなもの近所のお店には売っていないという人にもAmazonという強い味方が居ますし。
と言うわけで今回はウェーブ製のボールジョイントを使います。
サイズが色々ある訳ですが、
製品 |
ボール径 |
ボール軸径 |
受けパーツ軸径 |
BJ-03 |
3mm |
2mm |
2mm |
BJ-04 |
4mm |
2mm |
3mm |
BJ-05 |
5mm |
3mm |
3mm |
BJ-06 |
6mm |
3mm |
3mm |
なのでBJ-04を使います。
WAVE オプションシステム シリーズ BJ-04 ボールジョイント 4mm
それから足の代わりに取り付けるバーニアです。
昔だと他のキットからの流用で残ったキットがジャンクになったり、それが嫌ならプラ板をあぶってヒートプレスして自作したりしていましたが、今はバーニアもお手軽なセットになって売られています。
今回は大型のものが必要になりましたので、やはりウェーブ製の、
ウェーブ オプションシステム シリーズ U・バーニア L2 プラモデル用パーツ OP177
こちらを。
しかし、ちょっと大きすぎで、組立式のものの一段目だけを使うことになりました。
まぁ、ネオジオングっぽくスカートから図太いバーニアユニットを突き出そうというならこちらが向いているのでしょうが。
そうでなければ、もう一回り小さな、
ウェーブ オプションシステムシリーズ U・バーニア L1 プラモデル用パーツ OP176
こちらの方が良いかも知れません。
まずはニッパーでランナーからボールジョイントの受けを切り離して、3つある内の不要な軸二つをカットします。
バーニアの方もランナーから切り出しますが、ニッパーで切り離す時はパーツギリギリの所では無く余裕を持って切り離してからデザインナイフで削ってやると綺麗に仕上がります。
タミヤ クラフトツールシリーズ No.40 モデラーズナイフ 74040
後は、ボールジョイントの受けをリック・ドムの股関節部のボールに被せ、その先をバーニアに刺すだけで加工は完了。
このように。
あっという間に完成です。
リック・ドムK型(クルツ)とでも名付けましょうか。
ジオングにおいて足の無いプランを実行するにあたり実験機としてリック・ドムを改装して作成された。
本来脚部に内蔵される熱核ロケットエンジンをスカート内に直接マウントしている。
急きょ作成した物であるにも関わらず良好な性能を示したため、そのデータがジオングに生かされた他、後継としてドム・バインニヒツが開発された。
また、一年戦争後、ジオン軍残党が脚部の破損したリック・ドムを戦力化させるためにこのタイプに改装した例が報告されている。
宇宙空間戦用ではあるが、重力下でも推進剤がある間はホバー走行による活動も可能。
なんてね。
さて、これまでの写真で何か物足りないような気がしないでしょうか?
そう、ドムにはつきものの背中に背負ったヒート・サーベルがありません。
どうしてかと言いますと、これ。
箱出し時から曲がっているという初期不良。
こういった場合に、ドライヤーやライターで熱して真っ直ぐに修正、ということをされる方も居ますが、ABS樹脂製のパーツに対してやるのはお勧めできません。
失敗してぐねぐねに曲がってしまうのがオチです。
ではどうするかと言うと、素直にバンダイに送って交換してもらうのが正解です。
何しろ天下のバンダイさんのサポートは完璧です。
説明書にある相談センターまで不良パーツを送るのに切手代がかかりますが、それも返送時に返してくれます。
一週間もかからずパーツは到着。もちろん無料。
これで、ヒート・サーベルも無事装着できます。
ビームバズーカの邪魔になりますから、通常とは左右逆に取り付けると良い感じです。
やっぱりバンダイさんは信頼のおけるメーカーさんですね。
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