ガンダム世界でスコープドッグを作ってたらKMF紅蓮に魔改造されてしまった件

第28話 大西洋に消ゆ Cパート


 ホワイトベース直下に身をひそめ、水中から直上にミサイルを撃ち上げ攻撃する何か……
 そして急速浮上しては左腕のロケット弾を放ち再び海中に身を隠す二機のモビルスーツ。

「……あそこか」

 敵を見定めるハヤト。
 そこに、

『私が先頭で突っ込むわ』

 ミヤビのドラケンE改可翔式からの通信。

ドラケンE改可翔式_60mmバルカンポッド

『囮になって敵を釣るから、そこを二人で仕留めるの』
「そ、そんな、危険過ぎます!」



(まぁ、そう思うわよね)

 自分を止めるハヤトたちの声を他所に、ミヤビは考える。

 しかし、である。
 要するに彼女が狙っているのは小説、そしてアニメにもなった『幼女戦記』の主人公、ターニャ・デグレチャフの指揮官先頭を利用した安全策と同じだ。

 対空砲火を上げてくる敵に突っ込む。
 敵はこちらの速度を想定し移動している目標に対して、その少し前を狙って射つ偏差射撃で迎撃を図るが、そこはレーダーの効かないミノフスキー環境下の有視界戦闘、敵の想定を上回る速度で駆け抜ければ安全。
 しかし後続は先頭を狙って張られた弾幕の中に、できる相手なら先頭機のスピードを見て修正してくる偏差射撃の中に自ら突っ込む羽目になる。
 どちらが危険か、どちらが安全かは明白。
 さらに攻撃後、離脱する際には、背中を守る後続機という盾があった方が安心、というもの。

 そう上手く行くか、という話もあるが、実行するにあたりミヤビがそう信じていさえすれば、彼女は心配する周囲を他所に一人冷静に対処できる。
 ミヤビのメンタル的には彼女が信じさえすればそれでいいのだ。

 まぁ、他人に危険なポジションを押し付けて一人保身を図る、という意図を見抜かれるのも問題なので、自ら危険な先陣を切って囮になる、という形をとる。

(囮なら! 攻撃せずに回避に専念しても消極的とは思われない! 大義名分を持って逃げ回ることができるって素晴らしい!!)

 自らの策を自画自賛する。
 割と酷い人間である、ミヤビは。



 自ら危険な囮役を買って出て、先陣を切って敵に突っ込む自己犠牲が過ぎる勇気!!

「ああ、やはりミヤビさん、あなたという人は……」

 握りしめた拳をわなわなと震わせるブライト。
 その感動を他所に、姉のことをよく知るミライは、

(また姉さんは誤解を生むようなことを……)

 と呆れているのだったが。
 直後、再びホワイトベースに直撃。

「ううっ…… 各ブロック、被害状況を知らせろ。カイのコア・ファイターは発進させることはできないのか?」
『カタパルトをやられてコア・ファイターが出ません』

 デッキのオムルからの報告。
 垂直離着陸も可能なコア・ファイターだったが、現在ホワイトベースは飛行中。
 そこからのカタパルト無しの自力での垂直離陸は大気の乱流に巻き込まれる、そしてホワイトベースと接触事故を起こす危険が高過ぎるのだ。

「ガンペリーはどうした? あれには対潜ミサイルが積んであるはずだ」
『あ、そ、そうでした。カイをそっちにまわさせます』
「フラウ・ボゥ、第3デッキを開かせろ。ガンペリーを発進させるんだ」
「はい」

 ブライトの指示を受け、フラウは艦内放送で呼びかける。

「第3デッキ、ガンペリー発進用意してください。カイさんはどこですか? 第3デッキに向かってください。カイさんは第3デッキに」



「お前は逃げやすい所に隠れていろ」
「みんな戦ってんだろ。私も何かやらしてよ、できるからさ」

 第三デッキに向かい駆けるカイと、追いすがるミハル。



(アッガイ!?)

 ミヤビのドラケンE改可翔式を狙って右前方側面から水柱を立てながら海面に姿を現したのは、ずんぐりとした頭でっかちの茶色の機体。
 その頭部、四門の105ミリ大口径バルカン砲から猛烈な対空砲火が放たれる。
 しかも、

『ミヤビさん、これ対空弾です!!』

 ミノフスキー粒子のせいで近接信管が働かないとはいえ、あらかじめ設定された一定距離、一定高度で爆発し、破片の散弾を浴びせかける対空弾。
 105ミリとモビルスーツ搭載の対空砲としては大口径、発射速度が高く連続射撃が可能なガトリング砲で、それも四門。

(ちょっ、まずっ!)

 慌ててコア・フライトユニットのエアブレーキを使って意図的に失速状態を作り、かくんと落下するように高度を下げて回避。
 要するに伝説的マニューバ、木の葉落としみたいなものだが、エアブレーキを使って失速させたのは直後の再加速に備えるためだ。
 戦闘機は速度を下げるのにエンジン出力を絞ってスピードを抑制してしまうと、再加速時にエンジン出力を上げる操作を行っても素早いエンジン回転上昇が伴わず戦闘に不利となるため、戦闘時などにはエンジン出力を下げないままエアブレーキを使うことでスピードを落とすのだ。

 なお戦闘機のエアブレーキの位置は様々で、ミヤビの前世ではF-22やSu-35のような2枚の垂直尾翼を持ちさらに第4.5世代以降に分類される戦闘機では専用のエアブレーキを持たず左右の方向舵を逆方向に作動させることでエアブレーキとして使用する例が多かった。
 では垂直尾翼が一枚のコア・ファイターではどうかというと、何と方向舵がぱくんと左右に割れて開くことで機能する。
 プラモデル『U.C.HARD GRAPH 1/35 地球連邦軍 多目的軽戦闘機 FF-X7 コア・ファイター』で再現されていた機構であり、ドラケンE改可翔式の背面に装備されたコア・フライトユニットでも同様に機能するものだ。

「くっ……」

 高度を下げ、対空砲火を回避したミヤビは水面ギリギリをかすめるようにして再加速。
 追いかけてくるアッガイからの射撃だが……

(ちょ、まっ!)

 水面に対し高速の弾丸を浅い角度で放つと、回転をかけた石を投げて水面で石を跳ねさせる遊び、水切りのように弾が水面で弾かれることになる。
 これを利用した反跳爆弾とか、陸上の地面で同じことをやる跳飛射撃などといったものも存在するが……
 発射サイクルの高いバルカンでこれをやられると、大量に吐き出された弾が跳ねまくって大変なことになるのだ。

 それでも、

『敵、水中に消えました』

 何とか逃げ切るミヤビ。
 しかし……

(水面からの対空砲火としてはアッガイは優秀かも?)

 特異な形状、背面まで回り込む全周モノアイレールのために分かりにくいが、アッガイの頭部は通常のモビルスーツ同様比較的自由に、広範囲に動く。
 すなわち水面から頭だけ覗かせれば射界が広い105ミリCIWS頭部バルカン4門で対空弾幕を張ることができる。
 ガンキャノンの頭部バルカンと同じくメインカメラ付近に設置されているため、モニター上の視野と火線の方向が一致しやすく攻撃を迅速に行うことが可能。
 バイクの運転で「目線は常に進行方向に」と言われるのは人間は目を向けた方に寄ってしまうから、障害物があるからと言ってそれを注視していると逆にそちらに近づいてしまうから。
 つまり視線で追うことは自然と機体が追うことになり、これは戦闘機における旋回銃座に、自機の進行方向に敵機を置けば撃墜できる前方固定機銃の特性、利点を付与するようなものである。
 さらにアッガイの頭部はレーダーやソナーなど各種センサー類が集中したセンサーアレイとなっており、その性能はEWAC(Early Warning And Control、早期警戒管制)機に匹敵するといわれる。
 その高度な索敵能力を使った精度の高い射撃を行うことができるということ。
 逆にアッガイの機体はステルス機としてレーダー波の反射率を低く抑える曲面構成の形状と、電波吸着剤による塗装が成されており、機体カラーも視認性が低いダークブラウン系。
 それゆえ反撃は受けづらいわけで。

 アッガイの武装としてはおまけのようなイメージがある頭部バルカンだったが、こういう使い方をするものなのかと、納得するミヤビ。
 まぁ、それが分かっても今、この状況ではちっとも嬉しくなかったが……



「推力、40パーセントに落ちています」
「わかっている。対潜ミサイル、よく狙って撃つように伝えろ」

 損害報告にそう答えたブライトは、

「フラウ・ボゥ、ガンキャノンはどうだ?」
「モビルスーツデッキからスプレーミサイルランチャーの対潜迫撃弾で敵を狙ってますけど……」

 そこにアムロから直通の通信。

『ブライトさん、ホワイトベースからじゃ位置が悪くて敵を狙えません。ガンペリーに乗せて出してもらえませんか?』
「ガンペリーに? 以前、シーマ隊の救出時に使った運用か」
『はい、あの時もカイさんが助けてくれました。カタパルトもやられてコア・ファイターも、もう出せないようですし……』
「分かった。カイにあたらせよう。アムロもガンキャノンを中央、第三デッキに」
『はい、お願いします』



「わーっ!」

 消火活動を手伝おうとして爆風に煽られる子供たち。

「大丈夫か?」

 とカイが心配するが、

「だ、だ、大丈夫だよ、このくらいさあ」

 と幼いながらレツは意地を張る。

「よーし、お前らは強えんだ、頑張れよ」

 今はそう励ますしかない。
 そんなカイにミハルは重ねて言う。

「カイ、あたしにも戦わせて。弟たちが助かってあの子たちが死んでいいなんてことないもん」

「キッカ、しっかりしろよ」
「うー」
「キッカ、まだ火が出てんだぞ」

 ミハルは一生懸命に働こうとする子供たちから再びカイに視線を戻し、

「このままだったらまたジオンに利用されるだけの生活よ。それにもう、ただ見てるだけなんて、あたしたまんないよ」
「だってなあ、お前は」

 そこにメカニックのオムルから、

「カイさん、発進してください」

 という要請。

「ああ。ジョブはどうした?」
「機銃から手が離せません」

 だからカツ、レツ、キッカの子供たちまで頑張っているのだ。
 カイもとうとう覚悟を決める。

「一緒に来い。爆撃手はいるんだからな」
「えっ?」
「ミサイル撃つぐらいできんだろうが」
「う、うん、教えて」

 そこに、

『ちょっと待って下さい!』

 モビルドールサラから物言いがつく。

『ミハルさん、せめてノーマルスーツとヘルメットぐらい身に着けてください。カイさんが機体チェックをしている間にも着替えることぐらいできますから!』

 安全第一、である。
 彼女はミヤビからミハルのことを頼まれているのだ。



『カイさん、ガンキャノン準備できました』
「まーたこの使い方かよ」

 ガンペリーのコクピットでため息をつくカイ。
 ガンペリーは側面ハッチを開き、中央から左側にガンキャノンを。
 右側に三発の対潜ミサイルを搭載した状態で出撃する。

「カイ、着替えたよ」

 兵員輸送キャビンを更衣室代わりにしてノーマルスーツに着替えたミハルが顔を出す。
 そんな彼女に対し、

『ヨシ!』

 と、ミヤビの前世で流行った現場猫みたいな指差呼称で安全確認するモビルドールサラ。

「ガンペリー出るぜ」

 そしてガンキャノンを載せたガンペリーが離艦する。



 先行するミヤビのドラケンE改可翔式を狙い、再び浮上するアッガイ。

「こいつ、逃がすかぁ!」

 その機体が水中に戻るところを、リュウのコア・ファイターが翼下パイロンに吊り下げた対潜ミサイルで狙う。
 この位置に付けられる代表的な装備には空対空ミサイルAIM−77Dがあるが、今回は対潜戦闘ということで引っ張り出してきたものである。
 ロケット噴射でミサイルやロケットのように直進し、着水後にロケットモーターを切り離して短魚雷として敵を追尾、攻撃するもの。
 だが、

「水中で迎撃された!?」

 魚雷を躱すには囮(デコイ)に誘引するのが有効な手段だったが、そんな余裕は無かったはず。

「あれはまるで機銃でミサイルを撃ち落としたかのような…… いや、水中だぞ」

 そんなはずは無いとは思うが……
 しかし、

『ビンゴ!』

 直後に敵の水陸両用モビルスーツ、アッガイが爆発。

「なに?」

 命中した瞬間に通信機越しに聞こえていたのはミヤビの声だった。
 なら、ミヤビの攻撃?
 だがどうやって?

『コア・フライトユニット両翼のパイロンは射線の問題でミサイルは主翼を折りたたんだ状態でしか発射できないという欠点を抱えていますが』

 説明してくれたのはリュウのコア・ファイターの教育型コンピュータにインストールされたサポートAIサラシックス。
 彼女はミヤビのドラケンE改可翔式のサラからデータをもらっていたのだ。

『前方への射線を必要としない、ただ投下するだけの航空爆弾などは利用が可能。今回は空中投下式の魚雷を置き土産に残して狙ったのです』

 この魚雷は対潜哨戒機等から空中投下されるものであり、ミヤビの機体はそれを両翼のパイロンに吊り下げていたのだ。

『私たちの対潜ミサイル攻撃を囮にした時間差、飽和攻撃というわけですね』

 そういうことらしかった。



「ゴダールのアッガイが? このっ」

 ブーンは空中のコア・ファイターを仇とばかりに狙う。

「よし、いけっ」

 グラブロの垂直発射管から対空ミサイルを発射!



「うおっ!」

 グラブロからのミサイルを受けたリュウのコア・ファイターは片方の主翼を吹き飛ばされる。
 幸いコア・ファイターは推進力だけでも飛翔できる推力を持つもの。
 墜落は免れるが。



「サラツー。スプレーミサイルランチャー、ファランクス・モード」
『了解、スプレーミサイルランチャー、ファランクス・モード』

 サラツーの制御でスコープに表示されるのは敵機が居るはずの位置、その海面を中心とした12の着水点。
 ガンキャノンの右肩に装備されたスプレーミサイルランチャーが敵を狙う。

「行けるか!?」

 トリガーを引くアムロ。
 通常、収束式ミサイルランチャーは、1発ずつ、連続発射することで継続的な射撃を行うが、このファランクス・モードでは、一度にすべての発射筒からミサイルが放たれる。
 弓なりの軌道を経て海面に同時着水するが、

「カイさんダメだ! 機体が揺れて当たらない!!」
『おまえが揺らしてんだよっ!! 落ちるだろーがっ!!』

 そう、小型ミサイルとはいえ、12発の同時発射による反動は大きかった。
 ガンキャノンの機体が抜き出た剛性、パワーを持っているため足場の良い陸上では問題にはならなかったが、このバランスの悪いガンペリー上では安定した射撃は難しいらしい。

「こうなったら!」

 再び浮上してガンペリーを狙うアッガイ目掛け、ガンキャノンを飛び降りさせるアムロ!

『のわっ、アムロ、てめぇっ!!』

 約70トンの重量を持つガンキャノンのジャンプの足場にされたガンペリーが、一気にバランスを崩し墜落しかかる。

『降りるなら一言言ってからにしろって言っただろーっ!!』

 カイの悲鳴交じりの怒声を背に、アムロはビームライフルを撃ちながら降下、着水する。

「ど、どこだ?」

 水中を索敵、センサーに感あり。

「あれか? いけっ!」

 と、水中を過る機影に向かって撃つが、

「やっぱり、ビームライフルのパワーは水中では半分も出ない」

 水中でエネルギーを失い、少しばかり後に消えていくビームに唇をかむ。
 そしてアッガイの反撃。
 その右腕中心にある砲口からの射撃だが、

「なに!?」

 まるで水の抵抗が無いかのような速度の、連続した銃撃がガンキャノンを襲う!

「そっ、そんな、向こうの弾は水中でも問題なく届くっていうのか!? 水の抵抗をどうしてるんだ!!」
『敵の銃撃は速度200ノット(370km/h)以上! これ、スーパーキャビテーション弾だよ!』

 サラツーが敵の兵器を解析する。
 通常の水中兵器、例えば魚雷は40ノット (74 km/h) から60ノット(110 km/h) がせいぜい。
 それに対し3倍どころでないスピードで迫るこれは、

『この速度は砲弾がスーパーキャビテーションと呼ばれる薄い気泡の中を通ることで摩擦を低減して達成されるものよ。砲弾の周囲に大量の小さなガス排気による泡を作り出せば、抗力を大幅に減らして高い速度を出せるようになるの』

 ガス泡沫の層は水を外方向へ逸らして作られるが、これは特別に形成されたノーズコーンと、エンジンからのガスの展開による。
 水が弾体の表面へと入り込まず、接触しない状態が保持されることで摩擦抵抗は大幅に減らされ、非常な高速度が達成可能となるのだ。
 ミヤビの前世、西暦の時代でもロシアのスーパーキャビテーション魚雷、VA-111 シクヴァルがあって、この高速性や推進にロケットモーターを使用する点から「水中ミサイル」とも呼ばれていた。

 そして……
 ミヤビの前世の記憶の中にあるアッガイの右腕中心部の砲口についてはメガ粒子砲、バルカン砲、オートキャノンなどいろいろな説があり、その中にはロケット弾砲を使っているとする書籍もあった。
 これは『機動戦士ガンダム』第30話『小さな防衛線』にて、アッガイがロケット推進弾を放っているかのようなカットがあったことに由来するもの。

 火薬砲から発射されるロケット推進弾は結構あって、アメリカ軍の空挺戦車M551シェリダンのように砲弾と対戦車ミサイルの双方が発射可能なガンランチャーや、戦車砲の大口径化やミサイルの小型化技術により、イスラエルのLAHATやロシアの9M119のように、通常の戦車砲から発射可能な対戦車ミサイルなどがあった。
 これらは火薬砲から誘導弾を撃ったり、ソビエト連邦のD-20 152ミリ榴弾砲やアメリカ軍の155mm先進砲システムのようにロケット補助推進弾(RAP)を使用して長射程を実現したりするためのものだが……

 アッガイはスーパーキャビテーションを利用したロケット推進弾を利用することで、陸上、水中、どちらでも銃撃可能な砲を搭載することに成功したのだった。
『ダイブストライク・アームズ』
 それがこのアッガイが右腕に装備している腕部武装ユニットの名称である。

 しかし……

『損害軽微。センサーとか脆弱部に当たらない限り無視していいよ』
「そんなものかい?」
『ロケット補助推進弾(RAP)っていうのはね、アムロ。その推進装置の分だけ弾体に占める炸薬量とかが減っちゃう、威力が落ちちゃうってことだよ』
「ああ、そうか」
『他にも、純粋なミサイルやロケットに比べて性能が劣ったり、コスパで劣ったり、だったら普通のミサイル使え、って場合もあったり……』

 ミヤビの前世、西暦の時代の話で言えばアメリカ軍の155mm先進砲システムなどは「1発1億円の弾なんて買えないよ」ということで精密誘導弾LRLAP(the Long Range Land-Attack Projectile:長距離対地攻撃砲弾)の調達を止めてしまっていた。
 通常の火薬砲から誘導弾が撃て射程も伸びる! と手放しに喜ぶことができるとは限らない兵器なのだった。



■ライナーノーツ

 ズゴックの代わりにアッガイを出しましたが、なかなかに面白い機体ですよね。
 その昔、主役機にしてお話を書いていましたけど、その後得た知識を基にさらにアップデートしてお届けしている次第です。

> では垂直尾翼が一枚のコア・ファイターではどうかというと、何と方向舵がぱくんと左右に割れて開くことで機能する。
> プラモデル『U.C.HARD GRAPH 1/35 地球連邦軍 多目的軽戦闘機 FF-X7 コア・ファイター』で再現されていた機構であり、ドラケンE改可翔式の背面に装備されたコア・フライトユニットでも同様に機能するものだ。

 本当、こういう細かい所まで再現されていて面白い立体物ですよね。

U.C.HARD GRAPH 1/35 地球連邦軍 多目的軽戦闘機 FF-X7 コア・ファイター (機動戦士ガンダム)
B004EH692S

 非常に参考になります。


 次回はグラブロとガンキャノンの戦闘。
 そしてミハルの運命はいかに、というお話になります。
 ご期待ください。


 ご意見、ご感想、リクエスト等がありましたら、こちらまでお寄せ下さい。
 今後の展開の参考にさせていただきますので。
 またプラモデル作成に関しては「ナマケモノのお手軽ホビー工房」へどうぞ。


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