Kanon版ドラゴンクエスト3攻略日誌
『香里の僧侶一人旅 サマンオサ編』



「そろそろ商人を紹介した、あの開拓の街に顔を出しておこうかしら」

 ポルトガから船で西へ。
 開拓の街を目指す。

 道具屋だけだった街には、宿屋ができ、劇場が建設中だった。
 池のほとりの花壇から、すごろく券を見つける。
 また、道具屋からはキメラの翼をまとめ買いして売り上げに貢献しておいた。

(商人さん、頑張ってますねー)

「まぁ、これで紹介した私の面目も立つわ」

 再び訪れることを約して、街を出る。


「さて、それじゃあレベル上げでもしようかしら」

 レベルアップに適した場所は、麻痺攻撃をするなど致命的な敵が居ない場所、という条件が付く。


 まずランシール。
 致命的な攻撃を仕掛けてくる敵がおらず、1回の戦闘で、1000以上の経験値を稼げる。
 また、ゴートドンが落とす、力の種(確率1/64)を狙えるのも良い。

 シャーマンもまた、高確率でラックの種(確率1/32)を落とすため面白いが、ベホイミを唱え、ヒットポイントの高いくさった死体を呼び出すので最後に倒すのは大変だ。(ドラクエ3では、最後に倒した敵の持っているアイテムが手に入る)
 魔封じの杖で呪文を封じた上で、くさった死体をニフラムで吹き飛ばし一気に倒すしかないだろうが……

「シャーマンを先に倒した後、くさった死体をニフラムで始末すればいいのよ。ニフラムで消し去った敵は、倒したことにはならないから、こうするとシャーマンを最後に倒したことになるわ」

 そうしてラックの種を得ることができた。

 ただ、ここの狩り場には、怪しい影が出る。
 このモンスターは、プレイヤーのレベルに合わせたモンスターが化けているものだが、逆に言うと、レベルが上がってくると、強敵が出るようになるということだ。
 一人旅でそれをされると、相当キツイ敵と当たる羽目になるため、ある程度レベルが上がってしまうとここは良い狩り場とは言えなくなってしまう。


 オロチ退治の前にレベル上げを行った、ジパングの九州に当たる部分も手堅いと言えば手堅い。
 ここは、豪傑熊と大王ガマしか出ないため、豪傑熊の持つという力の種(確率1/64)を集めるには一番良いだろう。


 グリンラッド。
 ここは、ほぼ氷河魔人とビッグホーンしか出ないと言ってもいい土地。
 氷河魔人は不思議な帽子を落とす(確率1/128)ため、狙うなら、ここが良いだろう。
 ただし、氷河魔人もビッグホーンも甘い息で眠らせてくるため、ずっと敵のターン! そして永眠というパターンが怖い。
 死亡対策に、銀行に全財産預けてから来た方が良いかも。
 なお、ここには変化の杖を船乗りの骨と交換してくれる老人が居る。
 老人の家からは、小さなメダルとシルクハットが手に入る。


 レイアムランド。
 氷河魔人と豪傑熊が出るため、それぞれ不思議な帽子、力の種を狙うことができる。
 他にも敵が出るため、1点狙いで考えると、グリンラッドやジパングには劣るが。
 ただ、レイアムランドのように甘い息を使うモンスター同士の組み合わせがない分、少しは安全に氷河魔人を倒せるという利点がある。
 ここの中央には不死鳥ラーミアの祭壇があり、床から小さなメダルを拾うことができる。


 色々と狩り場を巡り、最終的にレイアムランドへと落ち着いた。
 ザラキ、ザキを駆使してモンスターを倒しまくる。
 おかげで、豪傑熊から力の種を得ることができた。
 また、ヘルコンドルからは数枚のすごろく券(確率1/16)を得た。

 そして、レベル36でバギクロスを覚える。

「平均90ダメージ♪ ようやく雷の杖以上の攻撃魔法を覚えたわ!」

(と言うより、ゾンビキラーで殴るよりダメージが上ですよね)

「そうね。今のところ、あたしの最強の攻撃方法ね」

 氷河魔人への効きがあまり良くないものの、これはかなり強力で役に立つ。

 そして、香里はレベル38に。


名前:かおり
職業:そうりょ
性格:セクシーギャル
性別:おんな
レベル:38

    ちから: 51
  すばやさ:206
 たいりょく:108
  かしこさ:110
 うんのよさ:113
さいだいHP:221
さいだいMP:221
 こうげき力:118
  しゅび力:189

ぶき:ゾンビキラー/モーニングスター
よろい:まほうのよろい
たて:まほうのたて
かぶと:とんがりぼうし
そうしょくひん:ほしふるうでわ


「相当きつそうだけど、偽の王退治に行こうかしらね」

 サマンオサへと跳ぶ。
 昼間では問答無用で兵士に牢へ入れられてしまうため、夜に忍び込むことに。

 そして、ラーの鏡に映し出された、偽の王の正体とは、

「見〜た〜なあ? けけけけけっ、生きて帰すわけにいかぬぞえ」


 ボストロールとの戦闘に入るが、

(お姉ちゃん! どうして反撃しないんですか!)

 ひたすら防御、そして回復を繰り返す香里。
 痛恨の一撃が香里を襲う!

(お姉ちゃん!)

 よろめきはするものの、持ち直す香里。

「……見切ったわ!」

(どういうことですかっ!)

「敵は一定のパターンを繰り返しているってこと。まず第一のターン!」

 香里はルカニでボストロールの守備力を下げる。

「ボストロールは通常攻撃をした後、ルカナンを唱えてくるわ。通常攻撃のダメージは60以下。こちらのヒットポイントがそれ以上なら攻撃を、それ以下ならベホマで回復を行えば死ぬことはない」

 ルカナンは、防具を装備し直せば、無効化できる。

 次いで第2のターン。
 香里は防御を選ぶ。

「次のターンでは、痛恨の一撃を出す恐れのある渾身の攻撃と通常攻撃を行ってくるわ。痛恨の一撃が出た場合は約160ダメージ。通常の攻撃と合わせて220。防御すればその半分だから、ヒットポイントが110以上なら防御を。それ以下なら回復を行うわ」

 回復を行った後に痛恨の一撃を食らっても、香里の現在の最大ヒットポイントは221なので生き残ることができる。

「その次のターンは、通常攻撃と痛恨の攻撃。順番が変わっただけだから、対応も同じだわ」

 香里は防御。

「そして次のターンは、ルカナンを唱えた後、通常攻撃。ルカナンが効いた後のダメージは90以下。だからそれ以上のヒットポイントがあれば攻撃、無ければ回復を行う!」

 香里は攻撃!

「敵はこのパターンを繰り返しているわ。敵の攻撃が今までのサンプリングを上回るような事態が起きない限り、いいえ、多少の誤差などすぐに対応できるから…… もう負けることはないわ!」

 これが香里、必勝のサンプリング・エミュレーション。
 ドラクエの戦闘はどつきあいで、負ける場合は単純にレベルが足りないか運が悪いせいと思われるが、一人旅の場合は一人に攻撃が集中する分、状況が限定され、戦闘の展開が読めるようになる。
 後は、集中力を切らして選択を間違えるか、香里のマジックポイントが先に尽きるかしない限り、負けはない。
 延々と戦闘を続け……

 そして、ボストロールが倒れた。

「ぐげげげ…… お、おのれ…… うぐあーっ!!」

 香里によって偽の王様は倒され、すぐさま本物の王様が助け出された。
 そして夜が明けた。

「ふたたびここに座れるとは思わなかった。心から礼をいうぞ香里!」

 この騒動の元となった変化の杖を回収。
 正直、世界の果てに捨ててしまいたいような気がするが……
(映画『ブッシュマン』のコーラの瓶みたいに)
 それはさておき、

「もう、コウモリやヤモリを料理しなくてもいいんです! うれしくてうれしくて……」

「いや、その時点で普通におかしいことに気付きなさいよ」

(えぅ〜)


「全財産持って、エルフの隠れ里へ行くわよ!」

 変化の杖を欲しがっているグリンラッドの老人に渡す前に、ぜひとも訪れたいのがここ、エルフの隠れ里にある道具屋。
 人間は相手にしてくれないのだが、変化の杖を使って変身すれば売ってくれるのだ。

「それじゃあ、変化の杖を使って…… スライムに変身したわ。あ、栞のカンオケまで」

(死んでいても変化するんですね。驚きです)

 これで、エルフの道具屋が、ものを売ってくれるようになる。
 眠りの杖はその名の通り、ラリホーの効果を持つ杖。
 マジックポイント節約の為に買っておく。
 そして、イシスの女王からももらった祈りの指輪。
 これを買えるだけ買ってしまう。
 どうせしばらく買うものは無いのだから。

「それにしても…… スライムでいいなら、こっちでもいいんじゃないの?」

 ぬいぐるみを着て猫の姿になってみる香里だったが、エルフの道具屋は相手にしてくれなかった。

「何が違うのかしら?」

 エルフの女王に言わせると、

「姿を変えても、私達には分かります」

 という話だが、その割に、道具屋のエルフは変身した香里にものを売ってくれる。

(きっとエルフにも色々あるんですよ。ふし穴Eyeの持ち主とか)

「どういう言い回しよ、それ」


 大きなイベントを消化したため、スーの村の東、開拓の街へと出かけてみる。
 前回訪れた時には建設中だった劇場は完成していたが……

「……どんな劇場よ、これ」

(えぅ、不潔ですっ)

 舞台では踊り子が艶めかしい踊りを踊り、バニーガールの店員がテーブルの間を回る。
 立派な、あやしい大人の店だった。
 出ようとすると、50000Gを要求されるし。
 もちろん拒否したが。

 なお、ここではガーターベルトと、うさみみバンドが手に入る。

 宿屋からはすごろく券が、そして商人の屋敷からは、金のクチバシと小さなメダルが手に入った。
 商人きたかわは、自分の屋敷で次の展望を思案していた。

(きっと、いやらしいことを考えてるんですっ! え、えっちなことはいけないと思いますっ!)

「まぁ、自分の名前を街に付けるくらいのナルシストだものね『きたかわバーク』って、センス無さ過ぎ」

 そして、その日の晩。

「きたかわのやりかたはあんまりです! ぼくたちはもう、たえられませんよ!」

「こうなったら革命を起こすしかなさそうだ。あんたたち、止めてもムダだぜ。オレたちゃやるっていったらやるんだ!」

 こうして、哀れ商人きたかわは、野望を達することなく牢獄へ……

きたかわ「私はみんなのためと思ってやってきたのですが、このありさまです。そうそう、私の屋敷の椅子の後ろを調べてみてください」

 観念した犯人の自供(栞主観)から屋敷を調べてみると、イエローオーブが見つかった。
 これで、オーブの残りはあと一つ。

「今にして思えば、きたかわさまの時代のほうがよかったような気がしますわ」

(騙されちゃいけませんっ! 相手は女性にうさみみとガーターベルトを身に付けさせて劇場に立たせようとする真性のヘンタイなんですよっ!!)

「………」



つづく


■ライナーノーツ

> これが香里、必勝のサンプリング・エミュレーション。

 ファイブスター物語が元ネタですね。


 商人ですが、彼は北川ではありません『きたかわ』です。
 名前からもバッタモンテイストが漂ってきますが、外見的な特徴としては、アンテナが2本。
 まぁ、それにしたって、ボッタクリバーはまずいでしょう、スス○ノじゃないんですから。
 牢屋に入れられて当たり前……
 と言いますか、革命を起こしたのが男ばかりという所を見ると、実は全員被害者?

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