Kanon版ドラゴンクエスト3攻略日誌
『香里の僧侶一人旅 ポルトガ編』
ロマリアから西へ、関所を越えポルトガを目指す。
途中、ドルイドが現れたので、防具を対物理攻撃用の身かわしの服から対魔法攻撃用のマジカルスカートに切り替え、応戦。
戦闘中、装備の変更をタイムロス無しでできる故の対応だ。
「まぁ、舞台で見られる早着替えの技ね。実際には身かわしの服の上に、着脱の簡単なマジカルスカートを重ねるわけだけど」
ドルイドはバギを唱えてくるものの、マジカルスカートでダメージが減らされるため、香里は危なげなく勝利する。
(ここがポルトガですかー)
ポルトガの街を探索する香里。
宿屋のタンスからは、すごろく券、
牧場のしげみからは、小さなメダル、
町はずれの地下室からは、小さなメダルと『悲しい物語』が手に入る。
そして武器屋を覗いてみる香里だったが、
「う〜ん、残念だけど、僧侶に使える装備は売ってないわね」
それでもここの城の宝物庫からは、怒りのタトゥー、スタミナの種の他、魔封じの杖が手に入る。
魔封じの杖は武器としては強くないが、戦闘中に使用すると、その名の通りマホトーンの効果を持つ品だ。
なお、この宝物庫の宝箱の周りにはバリアが張られているため、残りヒットポイントには注意が必要である。
「遙か東の国では、黒胡椒が多く取れるという。東に旅立ち、東方で見聞したことを報告せよ。胡椒を持ち帰った時、そなたらを勇者と認め、船を与えよう。この手紙をノルドに見せれば、導いてくれるはずじゃ。では、ゆけ!」
「今度は胡椒? まぁ、いいけど」
(あんなの人類の敵ですっ!)
「この辺の人たちは素材の良さを生かすんじゃなくて、香辛料で味を誤魔化す、雑な料理しか作らないから……」
この辺りは、アメリカ人のタバスコと一緒だ。
ともあれ、王の手紙を持ち、アッサラームの東の洞窟に住むノルドというホビットに会いに行く。
洞窟内の井戸から命の木の実を。
宝箱からこんぼうと稽古着を回収して、ノルドに王の手紙を見せると、洞窟の抜け道に案内してくれるが、そこは行き止まり。
(3発殴って、壁を砕け! ですか?)
「いや、無理でしょ!」
しかし、ノルドにとっては不可能ではなかったらしい。
「ふむ! そこで待っていなされ」
「私のパンチを受けてみろ!」とばかりに、本当に3発殴って壁に穴を開けるノルド。
(『壁壊しのノルド』って名乗っていいですね)
「この人が魔王を倒せばいいんじゃないの? 3発殴って、何でも解決できそうよ」
稽古着を持っていたのは伊達ではないということか。
ともあれ、破壊された壁からバーンの抜け道を通って、抜け出た所から南下。
胡椒の街バハラタを目指す。
ここでは、敵が頻繁に現れる山岳地帯を突っ切らなければならないのがきつい。
香里はルーンスタッフを杖にして山道を乗り越える。
途中、ヒートギズモに出会った。
ギズモがメラを唱えてきたため、それ以上の魔法を警戒してマジカルスカートを装備し、魔封じの杖で魔法を封じたが外れ。
ヒートギズモは炎を吐いてきたのだ。
通常攻撃に備えて、マジカルスカートから身かわしの服に装備変更。
モーニングスターで叩き伏せる。
最初の1ターンを無駄にしたことが響き、ベホイミで緊急回復させる羽目になったりと苦戦したが、何とか勝利する。
(びっくりしましたー)
「『策士、策に溺れる』とはこの事ね。でも、次からは大丈夫よ」
やはり、敵を知ることは大切である。
その後も何度か戦闘を繰り返し、バハラタに到着。
胡椒の店に向かうが、店員が居ない。
町中を捜して、すごろく券、旅人の服、小さなメダルを発見。
結局、店主は店の裏手に居た。
彼の孫娘のタニアが人さらいにさらわれたらしい。
タニアの恋人、グプタはそれを助けに行ってしまった。
「無謀ね……」
(『恋はマヌーサ』って言いますから)
「妄想と現実の区別が付かなくなるっていうのも問題ね。自分の実力も把握できないなんて」
(でもお姉ちゃん、助けてあげないと)
「分かってるわ。それにはまず装備を調えないと」
街の武器屋で、装備を買い揃える。
まずは魔法の盾。
その名の通り、魔法のダメージを軽減する。
この効果はマジカルスカートと重ねて発揮されるというのだからありがたい。
それに守備力も、今まで長らく使ってきた鱗の盾とは比較にならないほど良かった。
これで香里の守備力は一気に3桁まで上昇した。
そして理力の杖は、マジックポイントを3ポイント消費する代わりに高い攻撃力を叩き出す魔法の杖だ。
1回でホイミ、2回でベホイミ以上の魔力消費となると正直燃費が悪すぎるが、僧侶の香里には今の所、この杖以上のダメージを与える攻撃方法が無い。
多用することはできないが、ボスキャラ戦等では威力を発揮するはずである。
名前:かおり
職業:そうりょ
性格:セクシーギャル
性別:おんな
レベル:17
ぶき:りりょくのつえ/ルーンスタッフ/モーニングスター
よろい:マジカルスカート/みかわしのふく
たて:まほうのたて
かぶと:てつかぶと
そうしょくひん:ほしふるうでわ
「まずはダーマ神殿ね」
(えっ、助けに行かないんですか?)
「確実に救助をするためには、活動拠点が必要だわ。このバハラタの街よりは、旅の記録も取れて宿屋も安い、ダーマの神殿が一番なのよ」
ダーマ神殿の利点は、旅の記録が入ってすぐに取れることだろう。
活動拠点として使いやすい。
途中、キラーエイプやマッドオックスを退けつつ、到達する。
「ここのモンスターは強力だけど、素直な攻撃しかしないから、倒しやすいわね」
ダーマ神殿では転職を行える他、キャラクターの名前を変更することができる。
しかし、香里の旅にはどちらも必要ない。
「『ふくろ』にも名前を付けられるのね。『しおり』って名付けようかしら」
(むむっ、私を無視して、ふくろに話しかけたりして意地悪するつもりですねっ)
「あら、よく分かってるじゃない」
(そ、そんなこと言う人、嫌いです〜)
「ふふ、冗談よ」
ともあれ、右手奥の石像の前から小さなメダルを回収し、休むことにする。
「それじゃあ一泊して、旅の記録を取ったら『人さらいのアジト』に行ってみるわよ」
ちなみに、このダーマの神殿の宿屋は一泊一人2Gと格安だが、神殿の付属設備らしく質素に男も女も一緒の大部屋である。
ダーマの神殿から、人さらいのアジトに向かう香里。
(小さな部屋が一杯繋がってますねー。今どこに居るのか分からなくなりそうです)
「そうね。正方形の小部屋を東西南北に連結した碁盤の目のような造りだから、マッピングしていないと確実に迷うわね。まぁ、マッピング自体はしやすいのだけれど」
ここではスタミナの種と小さなメダル、ゴールドの入った宝箱2つが見つかる。
ちなみに人食い箱が混ざっているため注意が必要。
そして、更に下層へ。
ここには、賊の宝物庫らしきものがあり、力の種、素早さの種、賢さの種、命の木の実が手に入る。
「それじゃあ、戻るわよ」
(ええっ? さらわれた人を助けないんですか?)
「今回は敵アジトの偵察が主任務よ。マッピングもできたし、宝箱も回収したし、あとこの辺の敵の強さも測れたし」
(でも……)
「早い話が、ボスキャラ戦には実力不足ってわけ。まぁ、それを承知で様子見に来たんだけどね」
いったん、ダーマの神殿まで後退。
レベル稼ぎをすることにする。
「理力の杖! いいわ、キラーエイプが一撃よ!」
ダーマの神殿近くでレベル稼ぎをする場合は、容易に宿屋で回復できるため、マジックポイントをケチらずつぎ込んで、さっさと敵を倒した方が効率が良い。
燃費が悪い理力の杖も、ここでは使いたい放題にして良い。
「レベルアップには、ここで稼ぐのが一番ね。このレベルで一人だと1回の戦闘が終わる度にベホイミが必要なくらい消耗するけど、致命的な攻撃をしてくる敵が居ないから安全に戦えるわ」
ここでの敵は以下の通り。
キラーエイプ
攻撃力は高いがヒットポイントは低め。
マッドオックス
ギラを唱える雄牛さん。焼き肉にするとうまい。
ヒットポイント高め。
メタルスライム
メラを唱える。
大量の経験値を持つが、硬い上、魔法が効かないため会心の一撃でしか倒せず、すぐに逃げるため倒すのは難しい。
素早さの種を持っているらしい(確率1/32)
げんじゅつし
マヌーサ、メダパニを唱え、現実と妄想の区別を付かなくする危ないモンスター。
一人旅なのでメダパニで混乱させられても問題はないが、マヌーサで命中率を下げられるといやらしい。
すごろく券を持っているらしい(確率1/16)
キャットバット
ふしぎなおどりで脱力させ、マジックポイントを吸収する嫌なヤツ。
しかし、ぬいぐるみを持っているらしい(確率1/128)ので倒したい。
さつじんき
夜のみ現れる、パンツ一丁に覆面マントの変質者。
時折見せる痛恨の一撃が恐怖。
(殺人鬼の痛恨の一撃が怖くないですか?)
「攻撃力の高い殺人鬼は真っ先に倒すことになるから問題ないわ。仮に痛恨の一撃をもらっても、戦闘開始直後なら、こっちもヒットポイントがあるから何とか生き残れるわけだし」
それに殺人鬼が怖ければ、夜になる前に宿屋に泊まってしまえば良いのだ。
どうせ宿泊料金も2Gだ。
「1回の戦闘につき、500ポイント前後の経験値が得られるのは、本当に楽ね」
逆に言うと、本来ならまだ戦うべきではない高レベルの敵を装備の良さでカバーして倒しているということなのだが。
ともあれ、どんどんレベルアップして行く香里。レベル19でルカナン、レベル20でバシルーラ、レベル22でザキを覚え、レベル23で再び人さらいのアジトを目指す。
「なんだ、おめえらは? ひょっとして俺たちの仲間になりてえのか?」
何だか勘違いしているモヒカンの悪党共に否と告げ、戦闘に入る。
(カンダタ子分? まさかまたあのカンダタですか?)
「前回見逃してやったのを、仇で返されたわね」
カンダタ子分は前回と違ってルカナン、ベホイミを覚えているが、こっちの魔法も通じるし、何より単体ではなくグループで現れるので対処が楽。
マヌーサで命中率を下げ、ルカナンで守備力を下げてやる。
向こうのルカナンは、『そうび』で防具を装備し直せば無効化できるが、
「ターンの最初に下げられて攻撃されると痛いし、何度も唱えられると鬱陶しいわね」
(『ルカナン去って、またルカナン』ですね)
「誰が上手いことを言えと!?」
ターンの最初にルカナンで守備力を下げられて攻撃されると痛いが、数を減らしていけばそういったパターンにはまる率も減少する。
危なげなく勝利する香里。
カンダタ子分達が居た部屋の壁に掛かった袋からは、すごろく券が手に入る。
そして、案の定捕まっていたグプタ、そしてその恋人を解放。
それぞれが閉じこめられていた部屋からはラックの種、不思議な木の実が手に入るが……
(回ってる場合じゃないです〜っ)
さっさと逃げれば良いものを、再会の喜びに、その場でクルクル回り出す恋人達……
「迷惑だから、どこかよそでやって下さい、よそで」
そして案の定、二人はカンダタ達に逃げ道を塞がれていた。
「ふっふっふっ。オレさまが帰ってきたからには、逃がしやしねえぜっ!」
タニア「助けて! 勇者さん!」
「面倒見切れないわよ、もう……」
ぼやきつつも、助けに入る。
敵はカンダタとその子分2人。
カンダタ子分は先ほどとスペックは変わっていないはずだが、ボスキャラであるカンダタと一緒のせいかルナカン、マヌーサが効かなかった。
固執しても、一方的に攻撃されるだけなので、すぐに諦めてひたすら叩く。
ルカナンが鬱陶しいので、子分を先に。
そしてカンダタを叩く。
「理力の杖を食らいなさい!」
マジックポイントをつぎ込む事により光り輝く杖が、カンダタを襲い火花を散らす。
そして、香里に囁きかける声が……
(Use the Force……)
「気分出して囁かなくてもいいから……」
途中、会心の一撃を繰り出したりしながら攻撃。
マジックポイントが厳しくなってきた時点で、数回分の回復用マジックポイントを残して武器をルーンスタッフに切り替え。
そして戦闘を続けること数ターンで、カンダタを倒すことができた。
再び命乞いをするカンダタを、あきらめ顔で許す香里。
(許しちゃうんですか?)
「かの軍師は、敵将を心服させるために七回捕らえ七回許したって言うしね」
つづく
■ライナーノーツ
>(3発殴って、壁を砕け! ですか?)
元ネタはアーケードのパンチングマシーン『ソニックブラストマン』から。
本当に3発殴って何でも解決する。
その後、同名のスーパーファミコン版のゲームが発売されましたね。
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