Kanon版ドラゴンクエスト3攻略日誌
『香里の僧侶一人旅 アッサラーム編』



 ビシバシ稼ぎまくる香里だったが、ここまで来てお金もずいぶん貯まってきた。

「このレベルだとかなりきついんだけど、アッサラームに行ってみようかしら」

(また、アイテムを仕入れるんですね)

「そうよ。まぁ、ちょっと特殊なお店を利用しなければならないんだけど」

 ロマリアから西へ。
 橋を越えて平野を進む。
 途中、暴れザルの強力な一撃、バンパイアのヒャド等に、ヒットポイントを一桁まで削られる。

(バンパイアが昼間から青空を飛び回って…… 不謹慎ですよっ、あなた!!)

 バンパイアは昼間から登場するが、スーパーファミコン版では青空をバックにギュンギュン飛び回るため、違和感が酷い。

「戦闘の度にヒットポイントをフル回復させてなかったら、死んでる所だったわ……」

 それでも何とか逃げ切り、アッサラームに駆け込む香里。

「もう二度とごめんだわ。こんなの」

(本当です〜)

「まぁ、一度でもたどり着くことができれば、次からはキメラの翼が使えるから。しばらくはそれが頼りね」

(えぅ〜)


 一息ついた所で宿屋のタンスから毒蛾の粉を回収し、キメラの翼でロマリアまで戻る香里。
 王様に謁見して旅の記録を取った後、毒蛾の粉を道具屋で売る。
 毒蛾の粉は、使い切りの道具にしては良い値段で売れた。
 これを使うとモンスターが混乱して同士討ちを始めるため、普通では倒せないメタルスライム対策(モンスターからの攻撃は何故か通る)のために取って置いた方が良いかも知れないが、まずは目前の金だ。
 そして、使い切ってしまったキメラの翼を補充。

(えぅ? 結局アッサラームには何をしに行ったんですか?)

「本当の目的は、アッサラームの南西にある、第2すごろく場よ。ロマリアには、手堅く旅の記録を取りに帰ってきただけよ」

 キメラの翼を使って再びアッサラームへ。
 そして、第2すごろく場に向かう。

「とりあえず1階に落ちている小さなメダルを回収して、いざ勝負よ!」

 すごろくにチャレンジする香里。
 結果から言うと、鉄の爪、木の帽子、すごろく券の他、ゴールドをいくらか得て3回目でゴール。
 景品である、モーニングスターと小さなメダルを手に入れた。
 モーニングスターは敵1グループにダメージを与える、僧侶にとっては唯一といって良い、集団攻撃武器である。

「今回はここまでね。すごろくのマップの小さなメダルが取れなかったのが残念だけど、それはまた、余裕のある時にね」

(まだ、すごろく券は残ってますけど……)

「ギャンブルっていうのは、切り上げ時が大事なのよ。目的を果たしたら、さっさと帰るのが吉よ」


 キメラの翼でアッサラームに戻る。
 そしてショッピングへ。

「おお! 私の友達! お待ちしておりました。売っているものを見ますか」

(お姉ちゃん? このお店、品物の値段が書いてないんですけど……)

「(まぁ、見てなさい)マジカルスカートを見せてもらおうかしら」

「おお! お目が高い! 24000ゴールドですが、お買いになりますよね」

(何ですかー! その値段はーっ!!)

「話にならないわね。高過ぎよ」

「おお、お客さん、とても買い物上手。私、参ってしまいます。では、12000ゴールドにいたしましょう。これならいいでしょう?」

(いきなり半額って、さっきのお値段は何なんですか……)

「ダメダメ、そんなのじゃあ、他を当たるわよ」

「おお、これ以上負けると私、大損します! でも、あなた友達! では6000ゴールドにいたしましょう。これならいいですか?」

(さ、更に半額!? あ、あやしいーっ! あやしさ大爆発ですーっ!)

「どうしようかしら、ね」

「おお、あなた酷い人! 私に首吊れと言いますか? 分かりました。では、3000ゴールドにいたしましょう。これならいいでしょう?」

「仕方ないわね。それじゃあ、いただこうかしら」

「おお、買ってくれますか? 私たち、いつまでも友達。またきっと、きてくださいね」

 3000Gで、マジカルスカートを手に入れる香里。

(凄いです、お姉ちゃんっ!! 最初の8分の1の値段ですよっ!)

「それでもこれ、通常の2倍の値段よ」

(ええっ! どうしてそれが分かっていて買っちゃったんですかっ!?)

「ここ以外だと、ずいぶん先のテドンの街か、ピラミッドで取るか、さっきのすごろく場で運を頼って手に入れるかしかないからよ」

(なら、すごろく場ではダメなんですか?)

「う〜ん、ギャンブルに費やす時間で、普通にお金が稼げちゃうから。しかもそうした方が経験値も入るでしょ」

(お姉ちゃんらしい考え方ですね)

「まぁ、お値段にそういった『ここ以外で手に入れようとする場合にかかる手間』の分が入っているって考えれば、倍でも払うだけの価値はあるってこと」


 再びキメラの翼でロマリアに。
 旅の記録を取る。

「………」

(どうしたんですか、お姉ちゃん)

「うん、ここまで来たら、イシスまで足を伸ばしてみようかと思って」

(確か、美人の女王様が居るっていう)

「イシスの武器屋で売っているホーリーランスと鉄カブトは、アッサラームだと例のボッタクリのお店だから倍額なのよね。それに何より星降る腕輪が魅力だし」


 そんなわけで、キメラの翼でアッサラームに飛び、そこから砂漠を西に向かう。


名前:かおり
職業:そうりょ
性格:セクシーギャル
性別:おんな
レベル:13

ぶき:モーニングスター
よろい:マジカルスカート
たて:うろこのたて
かぶと:けがわのフード
そうしょくひん:ガーターベルト


「アッサラームに向かった時より何故か楽なのよね…… 魔物との相性の問題だと思うけど」

 実際、問答無用で大ダメージを叩き込んで来るような敵は居ないため、ヒットポイントを満タンにして逃げ続ければ問題なく切り抜けられた。
 そして砂漠の街イシスに到着。

 まずは、城で女王様に謁見。

(優しそうな人でしたね)

「今まで会った王様がアレだっただけに、人柄が際だつわよね」

(あっ、猫です)

「ここには透明な猫が居るって話よ。何も居ないはずなのに、話しかけると鳴き声が返って来るって」

 城の中ではすごろく券と、性格を『まけずぎらい』にする『負けたらあかん』の本が手に入る。

 そして、地下へ。
 安置されている宝箱を開けると、星降る腕輪が手に入る。

(素早さが2倍になるっていう腕輪ですね)

「ええ、一人旅だとこういったアイテムを独り占めできるのがメリットね」

 星降る腕輪を手に入れると、亡霊が現れる。

亡霊「私の眠りを覚ましたのはお前たちか」

「ほら栞、お仲間よ」

(えぅ、「お前たち」って、私のことも見えてるみたいですー)

 亡霊は星降る腕輪を取ったのかと聞いてくるが、ここは素直に「はい」と答えておく。
 すると亡霊は自分にはもう不要だから持っていくといい、と告げて消えていった。


 次いで、イシスの街へ向かい、武器屋、そして墓の前から小さなメダルを、武器屋の主人の家からステテコパンツを、井戸の近くから素早さの種を、井戸の中からは『勇気100倍』を手に入れた。
 そして、それらやガーターベルトを売ると、ちょっとしたお金ができる。

「鉄カブトを買うべきか、ホーリーランスを買うために貯めておくべきか」

(悩みどころですね)

「本当なら、防御力は十分上がったのだから、武器の方を優先するべきなんでしょうけど、多少攻撃力は落ちてもグループ攻撃のできるモーニングスターを既に持ってるし……」

(ボスキャラ戦でも無い限り、単体攻撃のホーリーランスに出番は無いってこと?)

「うん、やっぱり今回、鉄カブトを買って、お金を貯めてホーリーランスの順番ね」

 鉄カブトを購入し、キメラの翼でロマリアまで戻る香里。


名前:かおり
職業:そうりょ
性格:セクシーギャル
性別:おんな
レベル:13

ぶき:モーニングスター
よろい:マジカルスカート
たて:うろこのたて
かぶと:てつかぶと
そうしょくひん:ほしふるうでわ


「星降る腕輪は素早さを2倍に上げてくれるけど、素早さの半分が守備力になるわけだから、そっちにもメリットがあるのよね。僧侶は強力な鎧を身に付けることができないから、必須の装備よ」

(確かに守備力がかなり上がってますねー)

「それに、マジカルスカートは魔法のダメージを25%カットしてくれるから、魔法に対する防御もOKよ」


 ホーリーランス購入のため、いざないの洞窟で戦闘を繰り返す香里。
 守備力、魔法への耐性が上がった関係で、かなり楽に戦えるようになった。

「キャタピラーからも1〜3ダメージしか受けないようになったし、魔法使いのメラもマジカルスカートがダメージを軽減してくれるし、なかなかいい感じね」

(モーニングスターもグループ攻撃できて便利ですよね)

「う〜ん、今のあたしの攻撃力だと、バギとあんまり効果が変わらないから。マジックポイントが減らないっていうメリットも、ロマリアから目と鼻の先のいざないの洞窟で戦っている限りは、あまり生かせないわ。宿屋に帰って回復させればいいだけだし」

 戦闘を続け、レベル14の時点でマホトーンを覚える香里。

「これで、敵の魔法を封じることができるわ」

(そう言う割に、使っていないようですけど)

「ここのモンスターだと、普通に攻撃した方が早いから」

 そして、ようやくホーリーランスを購入。


名前:かおり
職業:そうりょ
性格:セクシーギャル
性別:おんな
レベル:14

ぶき:ホーリーランス/モーニングスター
よろい:マジカルスカート
たて:うろこのたて
かぶと:てつかぶと
そうしょくひん:ほしふるうでわ


「さぁ、これでロマリアから金の冠を盗んだという盗賊、カンダタを突き倒すわよ」

(これでようやく、旅の記録をとるたびに王様から冠を取り戻して来いって言われることがなくなるんですね)

「あれはしつこかったものね。健忘症かしら?」


 カザーブの村から西へ。
 シャンパーニの塔を目指す香里。

「とにかく、キラービーの麻痺攻撃だけが問題ね」

(一人旅だと、麻痺したら全滅ですからね)

「ホーリーランスなら一撃。モーニングスターなら2発か…… ここは、モーニングスターでも一撃で撃破できるようになるまで待った方が正解かもね」

(そうなんですか?)

「しばらく放って置いても冒険には問題ないから。別の方を進めればいいし」

 ともあれ、ここまで来たのだからシャンパーニの塔を攻略する。

「ちなみに、ギズモのメラは、マジカルスカートがダメージを軽減してくれるし、アニマルゾンビにボミオスで素早さを下げられても『そうび』で星降る腕輪を装備し直せば無効化できるわ」

 1階の宝箱から430G、3階の宝箱からは青銅の盾を手に入れた所で、香里がレベル15にレベルアップ。
 ワンランク上の回復魔法、ベホイミを覚えた。

「これで、カンダタを倒しやすくなったわね」

 いったんロマリアに戻って旅の記録をとる。

(カンダタって、そんなに強くないと思いますけど、どうしてそんなに慎重なんです?)

「痛恨の一撃が出なければね。60以上のダメージを叩き出してくれるから、運に頼らないんだったら、常にそれ以上に回復させておかないと」


 再びシャンパーニの塔へ。
 途中の宝箱のアイテムはすでに回収済みのため、カンダタの所へと直行する。

「さぁ、覚悟しなさい!」

「しつこいやつらめ! やっつけてやる!」

 カンダタとその子分3人と戦闘。
 子分達はグループになっていないため、一人ずつ倒さなければならないのがいやらしい。

 僧侶は攻撃力が低いため、どうしても戦闘が長引く。
『攻撃』>『攻撃』>『ホイミ』>(最初に戻る)をマジックポイントが切れそうになるまで続けて、ようやく勝利する。

「痛恨の一撃が出なくて助かったわ」

 カンダタ達を倒した経験値で香里はレベル16に。
 キアリクとザメハを覚えたが、

「キアリクは麻痺治療、ザメハは仲間を起こす呪文だけど、どちらも一人旅じゃあ意味のない呪文ね」


「まいった! 金のかんむりをかえすから、ゆるしてくれよ。な! な!」

 命乞いをするカンダタを許してやると、

「ありがてえ! あんたのことはわすれないよ。じゃあな!」

 などと礼を言って去って行った。

「どこまで本気で言ってるのか分からないけどね」

(確かに、どう見ても懲りないようなタイプの人でしたね)

 ともあれ、キメラの翼でロマリアに戻り、王にカンダタから取り返した金の冠を届けた。

「これでしつこく金の冠を取り戻して来いって言われなくなるわけね」

 しかし……

「ところで、栞の姿が見えないようじゃな。悪いが栞を呼んできてくれぬか? ちと話があるんじゃよ」

 今度は、勇者を国王にして自分は遊び惚けようとする王に、これを延々と言われ続けることになるのだった。



つづく


■ライナーノーツ

 カンダタと、カンダタ子分、最近はフィギュアも出てるんですね。


 これらを出すくらいなら、女僧侶とかも出してほしいのですが。

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