Kanon版ドラゴンクエスト3攻略日誌
『真琴の魔法使い一人旅 バラモス城編』



 氷に閉ざされたレイアムランド。
 ここの中央には不死鳥ラーミアのほこらがあり、階段近くの床から、小さなメダルを拾うことができる。
 その階段を登った所にある不死鳥の祭壇に、今まで集めた6つのオーブを捧げる。

「わたしたち」
「わたしたち」
「この日をどんなに」
「この日をどんなに」
「待ちのぞんでいたことでしょう」
「さあ祈りましょう」
「さあ祈りましょう」
「時は来たれり」
「今こそ目覚めるとき」
「天空はおまえのもの」
「舞い上がれ空高く!」

 巫女達の祈りと共に、伝説の不死鳥ラーミアが復活した。

「伝説の不死鳥ラーミアはよみがえりました」
「ラーミアは神のしもべ」
「心正しき者だけが、その背に乗ることが許されるのです」
「さあ、ラーミアがあなたがたを待っています」
「外に出てご覧なさい」

 ラーミアの背に乗って、世界を飛び回る。
 開拓の街に行ってみると、商人祐一が捕らえられていた牢屋は民家へと変わっていた。
 この家から、小さなメダルを回収。

「それで、祐一はどこに行っちゃったの?」

 元、祐一の屋敷に行ってみると、祐一が他の者に街の運営を譲っている所に遭遇。

「ちゃんと反省したようねっ」
(相沢さん、ただ飽きただけという気もしますが……)

 祐一は再び自由になり、一人ルイーダの酒場へ。
 めでたしめでたしということで、街を後にする。

 カザーブの東、険しい山に囲まれた場所に城がある。
 ラーミアを得たので、行ってみるとそこは竜の女王の城だった。

「ここは天界に一番近い竜の女王様のお城です」
「馬がしゃべった!」
(スーの村のしゃべる馬って、ここの出身なのでしょうか……)

 ここでは、竜の女王から光の玉をもらうことができる。

「私は竜の女王。神の使いです。もし、そなたらに魔王と戦う勇気があるなら、ひかりのたまをさずけましょう。このひかりのたまで、ひとときもはやく平和がおとずれることを祈ります。生まれ出る私の赤ちゃんのためにも……」

 そう告げて光の玉を香里に手渡した女王は、最後の力で卵を産んで、息を引き取った。
 そっと卵に触れてみる真琴。

「安らかな寝息が聞こえたような気がする……」

 あとは、小さなメダルを回収してこの場を去る。

「それにしても、海のモンスターに会わずに行き来できるのって、いいわよねっ。ラーミア偉い!」
(真琴…… よっぽど痺れクラゲが嫌いなんですね)

 そして、いよいよバラモス城へ。
 まずは、バラモスに会わずに宝箱のみ回収する強行偵察に出る。

(ネクロゴンドの洞窟でも出た地獄の騎士、ホロゴーストは、以前の通り対処するとして、レイアムランドでも出てきたスノードラゴンが複数で現れるのが痛いですね)
「凍り付く息が痛い」
(魔法使いでは緩和できませんから。まぁ、命の木の実(確率1/64)を持っているそうですから、なるべく倒しておきたいですね)
「動く石像は攻撃力が高いし、痛恨の一撃があるみたい」
(自然回復がやっかいですね。戦うならスカラで守備力を上げた後で炎のブーメラン連打ですが)
「はぐれメタルも居るけど」
(ここのモンスターにメダパニは効くでしょうか? 余裕があれば、同士討ちさせて倒したい所なんですが。ドラゴラムはこちらの守備力や素早さが下がってしまうみたいなので、こんな厳しい所では使いたくありませんし)
「エビルマージは魔法使いの呪文が全然効かないみたいだし、マヒャドが痛い」
(マジカルスカートと魔法の盾でダメージを軽減させたとしてもかなり来ますからね。ただ経験値は美味しいですから、炎のブーメランです。2体までなら1撃で倒せますし、2発当てれば4体で現れても全滅です)

 炎のブーメラン。炎のブーメラン。炎のブーメラン。炎のブーメラン。更に炎のブーメラン。
 とにかく炎のブーメラン一択で行く。
 それ以上のダメージを与えるとなるとイオナズンの呪文があるが、抵抗されると無傷で残ってしまう呪文より、炎のブーメランの方が確実なのだ。

 そうやって敵を蹴散らしながら、まずは庭の離れから入った地下の突き当たりの牢屋から、小さなメダルを回収。
 宝物庫らしき場所の宝箱からは、魔神の斧、不幸のカブト、祈りの指輪を回収できたが、祈りの指輪以外は魔法使いには使えない。
 後は、バラモスの犠牲者らしき骨の前から2枚目の、小さなメダルを回収して、撤収する。

(さて、これからはレベル上げですね。こちらの回復手段は薬草しかありませんから、少なくともバラモスの攻撃に耐えて、勝ちきるには相当のヒットポイントが必要です)
「どうするの?」
(普通にレベルアップするより、種狙いで行った方が良いでしょう。スタミナの種を落とすと言えば、笑い袋。ピラミッドですね)
「うん」

 既にピラミッドの敵など相手にならないし、100%逃げられるぐらいレベルは上がっている。
 笑い袋が出てこない場合は全て逃げて、笑い袋だけ倒すこととする。
 笑い袋の出現率は結構高いので、種集めに苦労はしなかった。
 もっとも、笑い袋の経験値はわずかに5ポイント。
 同時に現れたモンスターと合わせても200前後の経験値しか得られないため、レベルアップを図ることはできなかった。

(それでは、再びドーピングタイムですね)

 スタミナの種を使って、体力をMAXの255まで上げる真琴。

「ほとばしる〜!!」
(でも、体力だけ上がっても、レベルアップしないとヒットポイントは上がってくれませんね)
「それじゃあ、どうするの?」
(どうせですから、次も種目当てで稼ぎましょう。素早さの種を持っているデッドペッカー(確率1/16)が狙い目ですね)

 ムオル南周辺に向かう真琴。
 ここで現れるのは、デッドペッカーの他は、ベビーサタン、スライムつむり、そして夜のみ現れるバーナバス。
 いずれも既に逃走が可能なので、デッドペッカーを専門に狩る。

(さすがに、1/16の高確率で手に入るだけはありますね。すばやさの種がどんどん手に入ります)
「あ、レベル上がった」

 ヒットポイントは体力の約2倍の値となる。
 真琴のヒットポイントは522ポイントに跳ね上がった。

(それじゃあ、更に命の木の実をつぎ込んでヒットポイントを上げましょう)

 体力がMAX値になっている以上、ヒットポイントもこれ以上レベルアップでは上がらない。
 手持ちの命の木の実を使い切り、ヒットポイントの底上げをする。

「いきりたつ〜!!」
(元気ですね。ついでに、素早さの種を使って、素早さを上げましょう。星降る腕輪装備で255までですね)

 素早さが上がれば、守備力も上がる。
 本当なら、星降る腕輪無しの素の状態で255まで上げれば、豪傑の腕輪に切り替えて、攻撃力を上げることができるのだが、そこまでには至らない。

(デットペッカー相手なら、少し粘ればそれも可能そうですけどね)

 ともかく、この時点でバラモス城に殴り込み。
 レベルを上げすぎたせいか、バラモス城で現れるモンスターからも100パーセント逃げられるようになっていた。
 バリアの床で消耗した分を除き、無傷でバラモスの元へ。
 薬草で回復して、いざ戦いへ。

「ついにここまで来たか。真琴よ。
 この大魔王バラモスさまに逆らおうなどと、身のほどをわきまえぬ者たちじゃな。
 ここに来ることをくやむがよい。
 ふたたび生き返らぬよう、そなたらのハラワタを喰らいつくしてくれるわっ!」

「うるさい、このカーバ!!」
(真琴、般若の面を使うんです)

 般若の面を装備する真琴。
 この般若の面は、+255と化け物じみた守備力を持つが、反面、混乱してしまい味方を攻撃するようになってしまう。

(でも、一人旅だとそもそも、攻撃する相手が居ませんから)

 まずはマホカンタを唱える真琴。
 呪文を封じられたバラモスは、ランダムで1〜2回の攻撃をしてくるが、般若の面の鉄壁の防御で、小さなダメージしか受けない。

「これならっ!!」
(油断しないでください真琴、バラモスには激しい炎が……)

 突如、息を吸い込むと、辺りを覆いつくすほどの激しい炎を吹き出すバラモス。

「あぅ〜っ!?」

 1撃で90ポイント以上のダメージを受ける。
 魔法使いである真琴には、フバーハの呪文や抵抗力を持つ防具など、炎を防ぐ手立てが無いのだ。

「し、死んじゃうっ!!」
(大丈夫、バラモスはそんなに頻繁に炎は吐けません。耐えられるだけのヒットポイントは稼ぎました。素早さを上げた上、般若の面装備で通常攻撃への守備力は万全です。あとは……)
「あとは?」
(祈りなさい真琴。おばあちゃんは言っていました『人事を尽くして天命を待つ』と)

 真琴の、そして美汐の祈りが込められた理力の杖が、バイキルトで強化されバラモスを討つ!
 ゲームボーイカラー版のバラモスは、スーパーファミコン版と違って自動回復能力を持たない。
 その代わり、ヒットポイントは3000と、若干高めだが……

(これでラストです!)
「どうだぁ!!」

「ぐうっ…… お……おのれ、真琴…… わ……わしは…… あきらめ……ぬぞ…… ぐふっ!」

 バラモスが倒れ、暖かな光が満ちると真琴の身体が全快し、そして……
 美汐が甦った。

「美汐っ!」
「真琴、よくがんばりましたね」

「美汐…… 美汐…… 私の声が聞こえますね?
 あなたたちは本当に、よくがんばりました。
 さあ、お帰りなさい。あなたたちを待っている人々のところへ……」

「はい? この声は誕生日の夢の中に出てきた……」

 強制的にアリアハンに跳ばされる真琴達。
 こうして、魔王バラモスを倒し、美汐を甦らせるという真琴の冒険は終わりを告げた。
 しかし、

「わははははははっ! よろこびのひと時に少しおどろかせたようだな。
 わが名はゾーマ。闇の世界を支配する者。
 このわしがいる限り、やがてこの世界も闇に閉ざされるであろう。
 さあ、苦しみ悩むがよい。
 そなたらの苦しみは、わしのよろこび……
 命ある者すべてをわが生けにえとし、絶望で世界をおおいつくしてやろう。
 わが名はゾーマ。すべてをほろぼす者。
 そなたらが、わが生けにえとなる日を楽しみにしておるぞ。
 わははははははっ……!」


「えっ、新しい魔王? ゾーマ? 真琴には関係ないよ。だって美汐も生き返ったし」
「しかしだなぁ……」
「仕方ありませんよ、そう仕向けたのは相沢さんなんですから」
「それを言うなら、天野だって止めなかったじゃないか」
「ええ、ですから相沢さん、これを」
「なんだこれは」
「真琴が小さなメダルを集めて取ってくれた正義のそろばんです。商人の最強武器ですよ」
「へっ?」
「手伝って、下さるんですよね。ゾーマ退治」
「いや、その……」
「相沢さん?」
「〜っ、仕方ないな。行くぞ真琴」
「え〜っ?」



HAPPY END?



■ライナーズノート

>「わたしたち」
>「わたしたち」

 元ネタはモスラの小美人なんでしょうね。


>「ほとばしる〜!!」
>「いきりたつ〜!!」

『超力ロボ ガラット』の変形の掛け声ですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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