Kanon版ドラゴンクエスト3攻略日誌
『真琴の魔法使い一人旅 イシス編』



 モンスターの強さを考え真琴は、いざないの洞窟で修行することに。

(ここでは、魔法使い、バブルスライム、キャタピラーなどが出ますね)
「あぅ〜っ!? イモムシ怖い」
(大丈夫ですよ、真琴。ここでは現れた場合でも単体ですから対処は容易です)
「う、うん……」
(まず、魔法使い。単体ならヒャドで一撃ですが、複数で現れた場合は、ギラ、ブーメランでも倒し切れませんから、戦略が必要です)
「で、でも攻撃されたら……」
(そうですね、メラを唱えてきますから、攻撃された場合に備えてヒットポイントはある程度残していないといけませんよ)
「分かった」
(バブルスライムは、とにかく早めに倒します。毒消し草はたくさん買ってありますから、毒を受けても慌てないでください)
「イモムシは……」
(キャタピラーは攻撃力が高いので、先にスカラで守備力を上げておくことが必須です。ここでは1匹しか現れませんので、あとはヒャドを2発当てて、お終いです)

 こうして、いざないの洞窟で経験を積む真琴。
 新装備、ブーメランを使う。

「ブットバスターブーメラン!」
(何ですか、ソレ?)

 ともあれ、

(敵全体に攻撃できるというのは、ザコの混成や、違う種類のモンスターが1体ずつといった少数の敵を倒すときに便利ですね)

 ムチやブーメランは、最初に当たった敵から順に与えられるダメージが減少していく。
 全体に攻撃できるブーメランは、ムチに比べてダメージが分散して使いづらいといったイメージがあったが、実際には多数の敵を相手にする場合は呪文を使うため、問題とはならなかった。
 また、呪文で倒し損ねた敵に止めを刺すのにも便利。

「魔法が切れた時でも、あんまり怖くない」
(そうですね。マジックポイントが切れても、敵全体に対処できるというのは心強いですね)

 ブーメランと呪文を使い分け、さくさくと敵を倒していく。
 毛皮のフードとガーターベルトのおかげで守備力も上がっており安心だ。

 レベル11でスクルト、イオを覚える。
 スクルトは味方全員の守備力を上げる呪文だが、対象範囲が広いだけあって、効果はスカラの半分。
 一人旅ではあまり意味の無い呪文だ。

「い、イオーッ!!」

 爆発を起こすイオは威力自体はギラと変わらないが、敵全体に作用する。
 これ1発を唱えれば、いざないの洞窟の敵は、ほぼ蹴散らすことができる。

「あぅーっ!! 魔法使いが倒せないっ!」

 ただし、魔法使いはギラでもイオでも1発では倒せないが。

「ルーラを覚えた!」

 レベル13で、敵の素早さを下げる呪文ボミオス、そして街への帰還呪文ルーラを覚える。
 ルーラのおかげで、既に行った街へは自由に行き来できるようになった。
 かなり金が貯まったことだし、思い切ってアッサラームへと向かう。

(『薬草の切れ目が命の切れ目』とも言います。薬草は十分買っておいて下さいね)
「うん」

 ロマリアから東へ。
 橋を越えるあたりから、モンスターが強くなる。

「ご、ゴリラ〜!」
(あばれザルですね。真琴、スカラです。とにかくスカラで守備力を上げて、ダメージを減らすんです)
「分かった。って、いった〜い!」

 素の状態では15ポイント前後のダメージを受けてしまう。
 スカラを重ねて唱えて守備力を上げ、ようやく数ポイントまでダメージを抑え込む。

(ここまで来たら、逃げ損なっても大丈夫ですね。痛恨の一撃を受ける前にさっさと逃げ出しましょう)
「うんっ!」

 スカラでダメージを抑えてから逃亡。
 ヒットポイントは薬草で常に全回復。

 とにかく安全策を取って、ようやくアッサラームへとたどり着く。

「死ぬかと思った……」
(そうですね。でも、次からはルーラで来ることができますから)
「『石橋を叩いてルーラ』ね」
(それでは、石橋を叩いた意味が無いのでは…… まぁ、何となく意味は通じますけど)

 一息ついた所で宿屋のタンスから毒蛾の粉を回収。
 これを使うとモンスターが混乱して同士討ちを始めるため、普通では倒せないメタルスライム対策(モンスターからの攻撃は何故か通る)に有効だ。
 そしてショッピングへ。
 とあるお店に入ってみる。

「おお! 私の友達! お待ちしておりました。売っているものを見ますか」
(……品物のお値段が表示されていませんね)
「そ、それじゃあ、マジカルスカート!」
「おお! お目が高い! 24000ゴールドですが、お買いになりますよね」
「あぅ〜っ!? たっ、高ーいっ!」

 アッサラームでは、アリアハンやロマリアなどの常識はまったく通用しない。
 ……というのは、値段が凄くいい加減なのだ。
 日常の値打ちを知らない初めての外国人は一体いくらなのか見当もつかず、凄くカモられてしまう。
 しかし、ここの世界ではカモることは悪いことではない。
 騙されて買ってしまったヤツがマヌケなのである。

「おお、お客さん、とても買い物上手。私、参ってしまいます。では、12000ゴールドにいたしましょう。これならいいでしょう?」
(いきなり半額ですか)
「そんなお金無いわよう」
「おお、これ以上負けると私、大損します! でも、あなた友達! では6000ゴールドにいたしましょう。これならいいですか?」
「あぅ、それでも足りない」
「おお、あなた酷い人! 私に首吊れと言いますか? 分かりました。では、3000ゴールドにいたしましょう。これならいいでしょう?」
「それなら……」
「おお、買ってくれますか? 私たち、いつまでも友達。またきっと、きてくださいね」

 3000Gで、マジカルスカートを手に入れる真琴。

「美汐っ、いっぱい安くしてもらったよ」
(良かったですね、真琴。……まぁ、それでも正札の倍額なのですが)
「美汐? 何か言った?」
(何でもありませんよ)

 マジカルスカートは、ここ以外だと、ずいぶん先のテドンの街か、ピラミッドで取るか、すごろく場のよろず屋で運を頼って手に入れるかしかないもの。
 値段にそういった『ここ以外で手に入れようとする場合にかかる手間』の分が入っていると考えれば、倍でも払うだけの価値はあるかも知れない。


名前:まこと
職業:まほうつかい
性格:セクシーギャル
性別:おんな
レベル:13

    ちから: 28
  すばやさ: 21
 たいりょく: 27
  かしこさ: 33
 うんのよさ: 32
さいだいHP: 53
さいだいMP: 66
 こうげき力: 47
  しゅび力: 50

ぶき:ブーメラン
よろい:マジカルスカート
たて:おなべのフタ
かぶと:けがわのフード
そうしょくひん:ガーターベルト


(マジカルスカートで守備力も上がりましたし、イシスまで足を伸ばしてみましょうか)
「ピラミッド?」
(ピラミッドもありますけれど、それは先のお話ですね)

 そんなわけで、アッサラームから西の砂漠に向かう。

「コウモリネコ?」
(キャットフライです! とにかくマホトーンで呪文を封じられる前に、スカラで守備力を上げてください!)
「う、うん」

 ここは『すばやさ』が勝負の分かれ目となる。
 早くイシスにある星降る腕輪が欲しいところ。

(守備力を上げたら、さっさと逃げますよ! 一見、力が無さそうに見えますけど、空からダイビングしてくることで痛恨の一撃を繰り出すモンスターなんですから!)

 緊迫した状況が続くが、アッサラームに来た時と同様、スカラでダメージを抑えてから逃亡。
 ヒットポイントは薬草で常に全回復で何とか切り抜けられる。
 むしろ、問答無用で大ダメージを叩き込んで来るような敵が居ないだけ、アッサラーム付近より安全だったりする。

 順調に砂漠を南下し、まずは毒の沼に囲まれた砂漠のほこらに到着。
 ここでは、魔法の鍵がピラミッドにあるという情報を聞くことができる。
 また、小さなメダル、すごろく券と『おてんば事典』が手に入る。

 そして砂漠の街イシスに到着。
 まずは、城で女王様に謁見。

(優しそうな人でしたね)
「うん。あと猫もいっぱい居た」

 城の中ではすごろく券と、性格を『まけずぎらい』にする『負けたらあかん』の本が手に入る。

(何故、ナニワ風?)

 城の外に出ると、

「オレはこの城にあるという、星降る腕輪を探している」

 という武人に出会った。
 ならば、ということで、城の地下へと行ってみる。
 安置されている宝箱を開けると、星降る腕輪が手に入った。

(素早さが2倍になるという腕輪ですね)

 星降る腕輪を手に入れると、亡霊が現れる。

「私の眠りを覚ましたのはお前たちか」
「あぅ〜っ!?」
(「お前たち」って、私のことも見えているみたいですね)

 亡霊は星降る腕輪を取ったのかと聞いてくるが、ここは素直に「はい」と答えておく。
 すると亡霊は自分にはもう不要だから持っていくといい、と告げて消えていった。

 次いでイシスの街へ向かい、
 武器屋、そして墓の前から、小さなメダルを、
 武器屋の主人の家からステテコパンツを、
 井戸の近くから素早さの種を、
 井戸の中からは性格が『いのちしらず』になる『勇気100倍』の本を手に入れた。

(勇気と無謀は紙一重と言いますが、この本は危なすぎでは? 真琴には読ませられませんね)

 そして真琴は、ある人物と出会う。

「私はソクラス。こうして夜になるのを待っています。でも夜になると、なぜか朝が待ち遠しくなってしまうのです」
「あぅ?」

 言っていることが良く分からない。
 それでは、と思い夜に訊ねてみると。

「私はソクラス。こうして夜が明けるのを待っています。ああ…… 早く朝にならないかなあ」

 と、働きもせず朝を待ち続けている。
 このソクラスの家からは、『頭が冴える本』とすごろく券が見つかる。

「『頭が冴える本』って、読むと眠れなくなる本なの?」
(それを言うなら『目が冴える本』です)
「あぅ」
(でも、働きもせずに家に引きこもっているというのは、良くないですね。とにかく、この本とすごろく券はこの人から取り上げて置いた方が良さそうです)

 しかし、それでもソクラスの暮らしぶりには変化は無かった。
 近くに居る神父曰く、

「誰もソクラスのことを笑えまい。人生とはああしたものかも知れぬ……」

 とのことなので、このイシスでも引きこもりの問題は深刻な物になっているらしい。


名前:まこと
職業:まほうつかい
性格:おとこまさり
性別:おんな
レベル:13

    ちから: 28
  すばやさ: 42
 たいりょく: 26
  かしこさ: 33
 うんのよさ: 32
さいだいHP: 53
さいだいMP: 66
 こうげき力: 47
  しゅび力: 58

ぶき:ブーメラン
よろい:マジカルスカート
たて:おなべのフタ
かぶと:けがわのフード
そうしょくひん:ほしふるうでわ


(星降る腕輪は、素早さを2倍に上げてくれますけど、素早さの半分が守備力になるわけですから、そちらにもメリットがありますね)

 魔法使いは強力な防具を身に付けることができないため、必須の装備だ。

(マジカルスカートは魔法のダメージを25%カットしてくれますから、魔法に対する防御も十分。これでいざないの洞窟でも安全に戦えますね)

 ルーラでロマリアに戻り、いざないの洞窟に向かう真琴。
 素早さと守備力、魔法への耐性が上がった関係で、かなり楽に戦えるようになった。

「先に攻撃できるから楽〜」
(キャタピラーからも1〜3ポイントしかダメージを受けないようになりましたし、魔法使いのメラもマジカルスカートがダメージを軽減してくれますし、なかなかいい感じですね)

 ギラ、イオ、ヒャドそしてブーメランを使い分け、順調に敵を倒していく真琴。
 そして、レベル15でとうとうベギラマを覚えた。
 これでロマリア周辺の敵は、大抵一撃である。

「魔法の鍵を狙ってみるのよぅ」

 とりあえず敵に通じる呪文も覚えられたし、ということでピラミッドに挑戦しようとする真琴。
 もちろん、逃げる気満々だ。

(真琴は盗賊になった方が良かったかも知れませんね)



つづく



■ライナーノーツ

>「ブットバスターブーメラン!」

 私の大好きな漫画家、舞井武依先生の怪獣王女から。


 戦闘用のブーメランはカイリーと呼ばれ、狩猟等に使われていました。
 このタイプはドラクエのものと違って、手元に戻ってくることはありません。
 武器ですので国内では入手は困難ですが、コールドスチール社がトレーニング用のものを販売しています。
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 要するに、回転翼を備え飛距離の長い投てき武器ということですね。


> 日常の値打ちを知らない初めての外国人は一体いくらなのか見当もつかず、凄くカモられてしまう。

 ここの下りはジョジョの奇妙な冒険Parte3 スターダストクルセイダーズのドネルケバブ屋が元ネタ。

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