Kanon版ドラゴンクエスト3攻略日誌
『香里の僧侶一人旅 ゾーマの城編』



 僧侶の最強装備も揃ったので、ラダトームの北、魔王の爪跡と呼ばれる洞窟に降りてみる。
 ここはピラミッドの地下のように魔法がうち消される上、サラマンダーなど強力なモンスターが現れるが……

「ほぼ100パーセント逃げられるのよね」

 一人旅もここまで進めると、レベルが上がりすぎてしまうためこのようなことになる。
(ただし、スライムベスからは逃げ切れないのが不思議だが)
 第3階層まで無事降りきって勇者の盾、小さなメダルとゴールドを宝箱からゲット。
 宝箱にはミミックが混じっているが、ここは魔封じのゾーン。

「ザキとマホトラが使えなければただの雑魚よね」

 さくっと倒してしまう。

 そして試しに魔王の爪痕と呼ばれる元になったと思われる地割れに飛び込んでみると、地鳴りと共に、「ぺっ」とばかりに吐き戻されてしまった。

(びっくりしましたー)

「どこに繋がってるか分からないけど、あたし達、相当嫌われているようね」


 次は、岩山の洞窟にチャレンジ。

「さぁ、どんどん『ふくろ』に仕舞っちゃうわよ」

 祈りの指輪、小さなメダル、地獄の鎧、破壊の剣、そして1016ゴールドを宝箱から回収。

 100パーセント逃走可、というのは本当に楽である。


 次いで、いよいよルビスの塔へ。

 1階では、1016G。
 2階では、小さなメダル、力の指輪、博愛リング、炎のブーメラン、命の木の実×2と960Gが手に入る。
 ちなみにミミックが混じっているので、注意が必要か。

(かっ、回転床が〜っ)

「ここはまだ楽な方よ。大体、右回りか左回りに90度ずれるって覚えておけば、そんなに難しくないし」

(そっ、そんなにするする歩けるのはお姉ちゃんぐらいです!)

 そして3階では宝箱から小さなメダル、そして転がっていた頭蓋骨の側からすごろく券、
 4階で光の鎧が手に入る。

(これで勇者の装備が揃いましたね)

「まぁ、僧侶には使えないからゾーマへの嫌がらせにしかならないんだけどね。それに女性の場合は、光のドレスの方が守備力が上だし」

 その代わり、光の鎧には歩く度にヒットポイントが回復する能力がある。


 5階にたどり着き、石像の前で妖精の笛を吹く。
 すると石像が精霊ルビスそのものへと変化した。


「ああ、まるで夢のよう! よくぞ封印をといてくれました。
 私は精霊ルビス。このアレフガルドの大地をつくったものです。
 お礼に香里に、この聖なるまもりをさしあげましょう。
 そして、もし大魔王をたおしてくれたなら、きっといつかその恩返しをいたしますわ。
 私は精霊ルビス。この国に平和がくることをいのっています」


 聖なる護りを入手。

「これ、ザキ、ザラキに対する防御効果があるんだけど、勇者専用なのよね」


 太陽の石、雨雲の杖、聖なる守りが揃ったので、聖なるほこらで虹のしずくを作ってもらう。

「ここは聖なるほこら。
 よくぞ来た! 今こそ雨と太陽があわさるとき。
 そなたにこの虹の滴をあたえよう!」

 ちなみにここの十字架の前では、小さなメダルが拾える。


 リムルダールの岬で虹の滴を使い、ゾーマの城への橋をかける。

(虹の橋って、何だかロマンですね)

「渡る身としては何だか途中で消えてしまいそうで怖いんだけど」


 なにはともあれ、ゾーマの城。
 バリアの床に落ちた小さなメダルを拾ったりしながら進むと、石像が建ち並ぶ広間に出た。
 しかし、中に足を踏み入れたとたん、入り口が閉じられてしまう。

(っ、閉じこめられましたっ!)

「落ち着きなさい、栞。いわくありげな所に入ったら、扉がひとりでに閉まるって言うのはお約束よ。慌てるような事じゃないわ」

(そ、それじゃあ、石像が襲ってくるって言うのも……)

「ゾーマもありがちな演出をするものね」

 2体組の大魔人が3波に分け、合計6体、襲ってくる。
 攻撃力が高い上、2回攻撃を仕掛けてくるが、今更後れをとるような香里ではない。
 痛恨の一撃を警戒しつつ、容赦なく撃退していく。

「また、つまらないものを……」

 6体全て倒しきると、部屋を出ることができる。
 そして行き着いたのは、バリアに囲まれた玉座。
 玉座を調べると、小さなメダルが。
 そして、玉座の後ろには隠し階段があった。

 階段を下りるとまたすぐに下り階段。
 降りきった所には、回転床のフロア……

(え、えぅ〜っ。どこをどうしたら〜)

 間違えたら下に落ちてやり直しだ。
 まともに挑もうとすると非常に面倒くさいが、実は上を押しっぱなしでクリアーできるという裏技がある。
 あっという間に踏破。


 抜けたと思ったら、次のフロアは複雑な迷宮。
 途中、諸刃の剣を手に入れながら、何とか脱出。


 そして、たどり着いた先では……
 一人の戦士が、キングヒドラと戦っていた。

「お父さん?」

(ええっ!?)

 こんな所で戦っている者と言ったら、オルテガしか考えられない。
 姉妹が驚きに固まっている間に、オルテガは敗退。

「も、もしそなたがアリアハンにいくことがあったなら……
 その国に住む栞をたずね、オルテガがこう言っていたと伝えてくれ。
 平和な世にできなかった、この父をゆるしてくれ… とな。ぐふっ!」

 末期の言葉を残し、この世を去ってしまう。

「この傷だと、ザオリクでの復活も無理ね」

(お父さん……)

「この世界には、願いを叶えてくれるという神龍がどこかに居ると言うわ。それに望みを託しましょう」

 悲壮な雰囲気のまま先へ進むと、宝物庫らしき場所に出る。
 小さなメダル、命の石、世界樹の葉、賢者の石、祈りの指輪を回収。
 賢者の石は、戦闘中に使うとパーティ全員にベホイミをかけてくれる優れものだが、一人旅では、賢者の杖と効果は変わらない。


(それじゃあ、いよいよ……)

「帰るわよ」

(ええっ、ゾーマは?)

「……ここは、父親の死を乗り越え、成長した勇者が悪の首領を倒してめでたしめでたし、っていうところなんでしょうけど」

 香里は言う。

「ただ父さんの死を我慢すれば、父親を乗り越えたことになるのかしら? あたしは違うと思う。だからゾーマは父さんとは関係なく自分の意志で倒すし、父さんには生き返って…… 戻ってきてもらおうと思うの」

(お姉ちゃん……)

「それに、最終決戦の前には態勢を整えておかないとね」


 いったん、アリアハンに戻る香里。
 小さなメダルも95枚を越えており、神秘のビキニを得ることができた。

 神秘のビキニは光のドレスに次ぐ守備力を持ち、歩く毎にヒットポイントを回復させる力を持つ。
 ただ、魔法や炎に対する耐性は持たないため、戦闘では使わないが。


「命の木の実でヒットポイントを、不思議な木の実でマジックポイントを上げておくわ。素早さも星降る腕輪使用で255カウントストップまではタネを使って上げておくわね」


名前:かおり
職業:そうりょ
性格:セクシーギャル
性別:おんな
レベル:61

    ちから:250
  すばやさ:255
 たいりょく:152
  かしこさ:155
 うんのよさ:149
さいだいHP:352
さいだいMP:326
 こうげき力:317
  しゅび力:295

ぶき:ゾンビキラー/モーニングスター
よろい:ひかりのドレス
たて:みこがみのたて/まほうのたて
かぶと:ミスリルヘルム/ふしぎなぼうし
そうしょくひん:ほしふるうでわ


 再びゾーマの城へ。


「香里よ! わが生けにえの祭壇によくぞきた!
 われこそは、すべてをほろぼすもの!
 すべての生命を、わが生けにえとし、絶望で世界をおおいつくしてやろう!
 香里よ! わが生けにえとなれい!
 出でよ。わがしもべたち! こやつらをほろぼし、その苦しみをわしにささげよ!」


キングヒドラ戦

「それじゃあ、奥の手、行くわよ」

 般若の面を装備して戦闘に望む香里。
 この般若の面は、+255と化け物じみた守備力を持つが、反面、混乱してしまい味方を攻撃するようになってしまう。

(でも、一人旅だとそもそも、攻撃の対象になる味方が居ませんから)

「混乱しても戦闘中は普通に行動できるのよね」

 キングヒドラは打撃と炎で攻撃してくるが、打撃は般若の面で。
 炎は光のドレスの防御とフバーハの呪文により押さえ込まれてしまう。
 まずは撃破。


「般若の面で混乱すると、移動中には呪文も道具も使えないから回復できないのが難ね」

(それで、神秘のビキニの力で、歩いて回復ですか)

「幸い、このフロアは敵が出ないようだしね」

 ヒットポイントを回復させたら再び光のドレスに切り替えて、次の戦いに臨む。


バラモスブロス戦

「悪いけど、既に倒した相手に手間取るようなあたしじゃないから」

 バラモスと戦った時と同じく、フバーハで炎を押さえ込み、マヌーサで打撃をかわし、高い守備力をルカニで下げて戦う。
 また、多少守備力は落ちるが、魔法の盾を装備して、魔法のダメージを減らす。

(3回攻撃してきましたっ!?)

「そんな水増しみたいな能力強化、意味無いわ。炎で50ポイント、イオナズンで40ポイント、通常攻撃はそれ以下だもの。最悪、炎を3回連続で吐かれたって、150以上ヒットポイントを残していればやられることはないわ」

 しかも、バラモスと違って、自動回復がない。

 バラモスブロス、撃破。


バラモスゾンビ戦

「っ!? 般若の面を装備してなお、90近いダメージって、どんな攻撃力をしてるって言うの?」

(般若の面が無かったら、回復だけで攻撃できませんでしたね)

「そうね、50ポイント程度だけど自動回復を持ってるから、永遠に倒せないところだったわ」

 まずは、マヌーサをかかるまで唱える。

「マヌーサが効いたわ! ここからが反撃よ!」

 攻撃が外れだし、頻繁に回復が必要ではなくなった時点から攻撃。
 般若の面のお陰もあり、何とか倒す事に成功する。


ゾーマ戦

「香里よ! なにゆえ、もがき生きるのか?
 ほろびこそ、わがよろこび。死にゆく者こそ美しい。
 さあ、わが腕の中で息絶えるがよい!」


「いや、だから病院行きなさいって」

 光の玉でゾーマの纏う、闇の衣を引き剥がす香里。


「ほほう……。わがバリアを外すすべを知っていたとはな。
 しかしむだなこと……。さあ、わが腕の中で、もがきくるしむがよい」


(えぅ、しつこ過ぎです)

「ここまで来ると、自意識過剰のサイコさんよね」

 仮にも大魔王をサイコ野郎扱い。
 ここからは殴る殴るひたすら殴る。

「凍てつく波動が眩しいわねっ!」

(大魔王が光に包まれて! 不謹慎ですよっ!)

 ゾーマは時折、凍てつく波動で全ての魔法を無効化してくるため、フバーハで凍える吹雪の防御ができないのが痛い。

「凍える吹雪が90ポイント、通常攻撃が60ポイント、マヒャドは光のドレスと魔法の盾のおかげで30ポイント」

(みかがみの盾を使った方が良いんじゃないんですか?)

「そのようね。ともかく凍える吹雪が2回連続で来た場合を考えて、ヒットポイントを180以上に保つわよ」

 延々と殴り続ける香里だったが、ついにマジックポイントが底をつく。

(お姉ちゃん!?)

「こんなこともあろうかと、イシスの女王様からもらった祈りの指輪を用意してあるわ」

 祈りの指輪を使って、マジックポイントを回復。

 そして……


「香里よ…… よくぞわしを倒した。
 だが光あるかぎり、闇もまたある……
 わしには見えるのだ。ふたたび何者かが闇から現れよう……
 だがそのときは、お前は年老いて生きてはいまい。
 わははは………っ。ぐふっ!」


「死んだ後のことまで心配しても始まらないわよね」

(えぅ、現在進行形で死んでる私に言われても)

 そんなバカことを言っていると、気が抜けたのか城が崩れ始めた。

(お姉ちゃん、逃げないと!)

 脱出を図る香里だったが、地割れに飲み込まれ……
 魔王の爪痕に吐き出される。

(何でこんな所に!?)

「まぁ、この亀裂の通じている先からは、よっぽど嫌われてるんでしょうね」

 とにかく、落盤に巻き込まれないよう逃げ出す。


 外に出ると、暖かな光が。
 アレフガルドには来ないと言われていた朝がやってきたのだ。

 そして何と、光を受けた栞が生き返った。


「しずまれ皆のもの!
 栞とその仲間たちよ! 知らせを受けそなたの帰りをまちかねていたのじゃ。
 よくぞ大魔王ゾーマをたおした! そしてよくぞ無事にもどった! 心から礼をいうぞ!
 この国に朝がきたのも、すべてそなたのはたらきのおかげじゃ!
 そなたにこの国に伝わる まことの勇者のあかし ロトの称号をあたえよう!
 栞、いや勇者ロトよ!
 そなたのことは、ロトの伝説として永遠に語りつがれてゆくであろう!」


(え、えぅ、カンオケに入って、お姉ちゃんについて行っただけなんですけど)


 かくしてロトの称号をうけた栞は、ここアレフガルドで英雄となる。

 だが祝いのうたげが終わった時、栞の姿はもはやどこにもいなかったという。


「ほら、さっさとカンオケに戻る!」

「えぅ〜っ!」


 そして、棺をかついだ旅人の伝説が始まった……!



はっぴーえんどですっ



■ライナーノーツ

>(大魔王が光に包まれて! 不謹慎ですよっ!)

『チャッピーとゆかいな下僕ども』が元ネタ。


 ここまでおつきあい下さいまして、ありがとうございました。
 昔、ファミコン版を普通にプレイしていた経験があるのですが、この一人旅にはその時には気付かなかった面白さを改めて教えてもらいました。
 香里と栞にも感謝を、そしてお疲れさまと言ってあげたいと思います。
 それではまた。

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