Kanon版ドラゴンクエスト3攻略日誌
『香里の僧侶一人旅 不死鳥のほこら編』



 グリンラッドの老人から変化の杖と引き替えに船乗りの骨を譲り受け、幽霊船の出現場所に最も近いイシスへと飛ぶ。
 イシスから北上すると自分たちの船があるため、海に乗り出し、船乗りの骨が指し示す方角を目指すとやがて幽霊船が現れる。
 船長の骸骨いわく、

「どんな嵐が来ようと、わしの船はぜったいに沈まないのだ! わはははは!」

「確かに沈んではいないけど…… 似たようなものじゃないの」

(えぅ〜っ 骸骨が〜)

 幽霊船では、亡霊と骸骨が未だに船を操っているのだ。

 船をこぐのは奴隷か罪人の仕事。
 そして、その中に無実の罪でここに繋がれ、息絶えたエリックの姿があった。

「オリビア…… もう船が沈んでしまう……
 キミにはもう永遠に会えなくなるんだね……
 でもぼくは永遠に忘れないよ…… キミとの愛の思い出を……
 せめてキミだけは…… 幸せに生きておくれ……」

 船内を探すと、エリックと恋人の思い出のペンダント『愛の思い出』が手に入る。

「悲恋ね」

(ううっ、ロマンです〜)

 船内の探索を続ける香里。
 船室の宝箱からは、すごろく券、毒針とゴールドが手に入る。
 ミミックが混じっているので注意が必要だが。

 また、タンスからはガーターベルト、タルからは小さなメダル、壺からは力の種を手に入れる。

 そして上甲板に戻ると、小部屋の中に魔物の姿があった。

「ひひひっ…… 幽霊船にはしかばねがふさわしかろう。おまえも死ぬがいい!」

 ミニデーモンが攻撃してくるが、大きな口を叩く割に2回殴っただけであっさり昇天。
 部屋のタルからは、小さなメダルが手に入った。

「さっさと帰るわよ」

 ここでは海のモンスターが出てくるのだ。

「ザラキ!」

(しびれクラゲ相手に、ザラキを使わなくても……)

 香里にとって、しびれクラゲはいつまで経っても強敵だった。


 ムオルから北に迂回してオリビア岬へ。

 途中、雪原の中にホビットのほこらがあるため、立ち寄ってみる。
 雪が舞い散る中、ほこらには猫に囲まれながら暮らすホビットの姿があった。
 彼は、オルテガの従者だったという。

「にゃ〜ん?」

「はい?」

「では、ここから南。4つの岩山の真ん中を調べてみてください。にゃ〜ん」

(しゃ、しゃべりました!?)

 馬が口をきいたり、猫がしゃべったり。
 世界は広いことを痛感しつつ、小さなメダルを手に入れ、その場を後にする。
 ちなみに猫が示した場所からは世界樹の葉が手に入るが、一人旅では意味が無い物だ。


 オリビア岬にさしかかるとどこからともなく聞こえてきた歌声に押し戻されてしまう。
 船乗りを惑わす歌声と言うとサイレンか。

「恋人を行かせまいとする心が、船を押しとどめるのかしらね」

 エリックとオリビアの『愛の思い出』を使うと、死に引き裂かれた二人の魂が再会し、呪いが解ける。

「ああエリック! わたしの愛しき人。あなたをずっと待っていたわ」
「オリビア、ぼくのオリビア。もう君を離さない!」
「エリックーッ!」

 くるくる回りながら昇天する二人。

「素直に感動できず、見てて恥ずかしいって思う私の心がスレてるのかしら?」

(もう、お姉ちゃん、ロマンが足りないですよっ!)

「足りなくていいから。少なくとも私にはあんな真似、死んでも無理だわ」

(そう言う人に限って、自分の時はバカップルになるんですよね…… しかも自覚無しで)

「何か言った?」

(ううん、なんにも)


 岬からそう遠くないところにほこらの牢獄がある。
 剣士サイモンがここへやって来て息絶えたらしい。
 サイモンの亡骸のそばを探して、ガイアの剣を手に入れる。
 また、小さなメダルも牢屋の壺から拾うことができる。


 ほこらの牢獄の目と鼻の先に第3すごろく場があるため、メダル回収のため立ち寄る。

(えぅ、やらないんですか?)

「僧侶の役に立つアイテムは手に入らないから」

 洞窟に入った所で小さなメダル、すごろく券。
 すごろく場で小さなメダルを拾ってお終い。

「すごろくの中にも、小さなメダルがあるんだけど、これは後で余裕がある時にね」


「所で、思ったんだけど」

(なに、お姉ちゃん)

「私、力無さ過ぎじゃない?」

(言われてみると、他の能力値がみんな100を越えてるのに、力だけ半分の50程度しかありませんね)

「セクシーギャルは全ての能力値がオールマイティに伸びるから、逆に言うと僧侶の特性がこうって事なんでしょうね。やっぱり性格を『おとこまさり』辺りにしておいた方が良かったかも」

(でも、他の能力値だって必要でしたよね。ボスキャラ戦でマジックポイントが切れそうになるまで戦いが長引いたこともありましたし、ボストロールに先制を許したこともありましたし)

「その辺が悩み所よね…… 決めたわ、これからレベルアップの時だけ『ごうけつ』になるわ。全ての性格の中で一番力が上がるし」

(ええっ、でもどうやって……)

「豪傑の腕輪を付ければ一時的に性格が『ごうけつ』に変化するわ」

(あ、そうでしたね)

 他の能力値が多少、犠牲になるかも知れないが背に腹は代えられない。
 何しろ、次のボスキャラはバラモス。
 毎ターン100前後の自動回復があるらしいので、それ以上のダメージを与えられないのでは話にならない。


 ネクロゴンドを目指し、アッサラームから船で南下する。
 オルテガが落ちたと言われる火口にガイアの剣を投げ入れると火山が噴火し、川が溶岩で覆われて内陸部へと進めるようになった。

「……勝手に火山を噴火させたりしていいのかしらね」

 周囲に人が住んで居ないのが幸いか。
 大陸の奥へと進んでいくと、トロルやフロストギズモ、ミニデーモンが襲ってきた。

 ミニデーモンは、バギクロス一発でお終い。
 フロストギズモもバギクロスが効けばお終いだが、効かない場合もあるため2発は必要。

「バギクロス3連発!<シュツルム・ウント・ドランク!>」

(疾風怒濤ですか〜)

 トロルはバギクロス3発を当てないと倒せない上、痛恨の一撃で160前後のダメージを与えてくるので、戦闘の度にヒットポイントをマックスまで回復させておくのを忘れてはならない。(後は祈れ)
 ミニデーモンはメラミ、フロストギズモはヒャダルコと冷たい息、そしてトロルは通常攻撃でどの敵も30前後のダメージを与えて来るため、ヒットポイントの消耗が激しい。
 ただ、麻痺や催眠等、いやらしい攻撃をしてくる敵が居ない分、安心できるし、何より倒すと経験値がかなり美味しい。
 経験値稼ぎには向いている場所かも知れない。


 バギクロス連打で、ネクロゴンドの洞窟へとたどり着いた。
 ここの敵は、更に手強くなっている。

「これまでの敵に加えて、ザキを唱えてくるホロゴーストと、焼け付く息で麻痺させてくる地獄の騎士が問題ね」

(ザキは、一応、命の石が身代わりになってくれますけれど)

「それも2個までだから、こんな所で無駄遣いするわけには行かないわ。どちらも会ったら即逃走よ。地獄の騎士なんて2回攻撃よ」

(後は、ベギラマとマホトーンを唱えてくるライオンヘッドと、固い上、マホカンタを唱えるガメゴンロードですけど)

「ライオンヘッドはバギクロスが時々効かなかったりするけど、2発で沈むわ。ベギラマは魔法の鎧、魔法の盾を装備している限り怖くないし」

(マホトーンで呪文を封じられても、安心して逃げられますね)

「ガメゴンロードは有効な打撃が与えられない以上、逃げるしかないわ。幸い、攻撃力は大したことがないから」


 ここの宝箱からは稲妻の剣、刃の鎧、小さなメダルが手に入る。

「剣も鎧も僧侶には使えないんだけどね」

 また、洞窟の2階の広間からは小さなメダルを拾うことができた。
 3階上行きの階段から西に8歩ほど行くと燭台があるため、そこから南に9歩ほどの地面を調べる。
『ほど』というのはスーパーファミコン版はファミコン版と違って、半歩(半キャラ分)歩くことも可能なため、目印になるようなものが何もない広い場所だと、果たして何歩歩いたのか分からなくなってしまうのだ。
 そのため香里も、目的の場所らしき所に近づいたら一歩一歩足下を確かめるという苦行を強いられた。


 ようやくのことで洞窟を出て、ほこらで最後のオーブ、シルバーオーブを手に入れた。
 忘れずにほこらで十字架の前から小さなメダルとすごろく券2枚を回収する。
 そしてキメラの翼でアリアハンに脱出した。


 レイアムランドにある不死鳥のほこらに、今まで集めた6つのオーブを捧げる。

「わたしたち」
「わたしたち」
「この日をどんなに」
「この日をどんなに」
「待ちのぞんだことでしょう」
「さあ祈りましょう」
「さあ祈りましょう」
「時は来たれり。今こそ目覚めるとき」
「天空はおまえのもの。舞い上がれ空高く!」

 巫女達の祈りと共に、伝説の不死鳥ラーミアが復活した。

「伝説の不死鳥ラーミアはよみがえりました」
「ラーミアは神のしもべ」
「心ただしき者だけが」
「その背に乗ることを許されるのです」

「ザラキで死を振りまいてきた私が心正しき者かどうかは、微妙だと思うけど……」

(大丈夫ですよっ、お姉ちゃんなんですから!)

「どういう根拠よ。まぁ、ラーミアの判断に任せるわ。でも人間なんだから、どうしても汚い所があるのは許してね」


 ラーミアの背に乗って、世界を飛び回る。
 開拓の街(きたかわバークとは呼びたくない)に行ってみると、商人きたかわが捕らえられていた牢屋は民家へと変わっていた。
 この家から小さなメダルを回収。

(それであの犯罪者(栞主観)はどこに行ってしまったんでしょうか?)

 元きたかわの屋敷に行ってみると、きたかわが他の者に街の運営を譲っている所に遭遇。

(ちゃんと反省したようですねっ)

 めでたしめでたしということで、街を後にする。


 カザーブの東、険しい山に囲まれた場所に城がある。
 ラーミアを得たので、行ってみるとそこは竜の女王の城だった。

馬「ここは天界に一番近い竜の女王様のお城です」

(馬がしゃべりました!)

「スーの村のしゃべる馬って、ここの出身なのかしらね……」

 ここでは、竜の女王から光の玉をもらうことができる。

「私は竜の女王。神の使いです。もし、そなたらに魔王と戦う勇気があるなら、ひかりのたまをさずけましょう。このひかりのたまで、ひとときもはやく平和がおとずれることを祈ります。生まれ出る私の赤ちゃんのためにも……」

 そう告げて光の玉を香里に手渡した女王は、最後の力で卵を産んで、息を引き取った。
 そっと卵に触れてみる香里。

「安らかな寝息が聞こえたような気がしたわ……」

 あとは、小さなメダルを回収してこの場を去る。


「それにしても、海のモンスターに会わずに行き来できるのって、いいわよね。ラーミア偉い。偉いわラーミア」

(よっぽどしびれクラゲが嫌いなんですね……)



つづく


■ライナーノーツ

>「バギクロス3連発!<シュツルム・ウント・ドランク!>」

 疾風怒濤の元ネタはもちろん、Gガンダムのシュバルツ・ブルーダーが操るガンダムシュピーゲルの必殺技より。


 不死鳥のほこらの巫女達。
 最初、後ろ向きでグラフィックもアレなので、真剣に見つけられませんでした。
 一体、どこから声が聞こえてくるのかと。
 ちなみに、片方に話しかけるともう片方も振り向いてサラウンドで話しかけてくれます。

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