Kanon版ドラゴンクエスト3攻略日誌
『香里の僧侶一人旅 精霊の泉編』
「さて、現時点での最強装備も手に入れたし、後はオーブとアイテム回収の旅ね」
(どこから行くんですか?)
「まずはランシールの神殿から行ける『地球のへそ』ね」
ランシールの神殿に栞の棺桶を預け、小さなメダルを入手してから『地球のへそ』へと突入する。
ここは一人だけでクリアーしなければならない試練の迷宮だが、香里は元より一人旅をしている身。
「まぁ、栞が居ないのが寂しいけど。ダーマ神殿付近プラスアルファ、下手するとマイナスレベルの敵しか現れないから、正直、手応えがないわね」
地下1階で小さなメダル、賢さの種を回収。
左下の部屋の宝箱だけはミミックなので開けてはいけない。
地下2階は広大な広間になっており迷いやすいが、ここからしか行けない地下一階の部分には、大地の鎧がある。
そして地下3階でブルーオーブと、小さなメダルを回収して終了。
ちなみに、「引き返せ」「引き返したほうが良いぞ」としつこく語りかけてくる壁の顔は無視すること。
「たった一人でこれを聞いてると、気が滅入って仕方ないけどね」
そう言う意味でも試練の迷宮なのだろう。
香里のレベルは25に。
外に出て、栞の棺桶と合流。
「レベル稼ぎには丁度いいかもね。一人向けの迷宮だから、麻痺とか致命的な攻撃をしてくる敵が居ないし」
(大地の鎧、使えないのはもったいないですね)
「使えたとしても、魔法への耐性とか、特別な力を持っていないから。今使っている魔法の鎧と比較しても微妙ね」
次は、大分戻ってガルナの塔。
(転職しないから、悟りの書は要らないし、敵が強いから行かなかったんでしたよね)
「そうね。しびれアゲハさえ居なければ、メタルスライムの経験値とスカイドラゴンが落とすという命の木の実(確率1/64)目当てに稼ぐ所なんだけど」
ここは、スカイドラゴンの燃えさかる火炎、ガルーダのベギラマが強力だが、真に警戒すべきは、しびれアゲハの麻痺攻撃だ。
出現したら、最優先で潰すようにする。
「ちなみに仏教では慈悲、慈愛のことを『カルナ』と言うわ。ダーマの神殿といい、何か関係があるのかしらね」
1階からは、賢さの種、
3階からは、小さなメダルと448G、
6階からは、銀の髪飾りを手に入れた。
そして、メタルスライムとしびれアゲハに遭遇。
(一匹ずつですから、しびれアゲハを倒してしまえば……)
「毒蛾の粉をしびれアゲハに使うわ」
(ええっ?)
しびれアゲハは毒蛾の粉の効果で混乱状態へ。
そして混乱した、しびれアゲハはメタルスライムを攻撃する。
「いいわ、メタルスライムを倒した!」
(ええっ、どういうことですか?)
「硬くてこちらの攻撃がまともに入らないメタルスライムだけど、仲間のモンスターからの攻撃は普通に通るのよ。だから毒蛾の粉で他のモンスターを混乱させて同士討ちさせればいいの」
一気に4000以上の経験値が入り、香里のレベルは26に。
「毒蛾の粉は高いけれど、使うだけの価値はあるわね」
そして5階の渡りロープから狙いを定め下へと飛び降り無事、悟りの書を得る。
「使わないんだけどね……」
次は北の街、ムオルへ。
「正直、見る物が無いわね」
武器屋には僧侶用の武器で、バギの効果を持つ裁きの杖があるが、
「モーニングスターでグループ攻撃ができるし、一人旅だと雷の杖が使えるから出番がないのよね」
ファミコン版では重宝したため、船を得る前に無理をしてでも歩いて訪ねたものだったが。
市場の中庭で小さなメダル、2階で小さなメダル、すごろく券を得た香里だったが、
「あなた達は、もしやアリアハンのお方では?」
「はい?」
「やはりそうでしたか。ポカパマズさまも、そこから来たと申しておりました。確かアリアハンでの名前はオルテガ……」
(お父さん?)
「なんでまた、偽名なんか……」
その後、若い娘の話を聞く香里。
「あの人が村を出て行ってから、もう、ずいぶん経つのね。会いたいなぁ。ポカパマズさん……」
「お母さんと私達を放っておいて、一体何をしていたの? 偽名まで使って」
ノアニールの宿屋で会った娘といい、疑心暗鬼に陥る香里。
他には、店先でオルテガの残したカブトを目にすることができた。
「父さんの遺品ってことになるのよね。僧侶のあたしには使えないけど……」
遺品らしき物ならもう一つ。
ノアニールの村でも宿屋に残されていた皮の腰巻きがここの宿屋でも手に入るのだが。
……行く先々で、皮の腰巻きを残していく父親。
気付かない方が幸せだろう。
「ここは、神に導かれし迷える子羊達の、訪れる場所。わが教会に、どんな御用でしょう?」
この村の教会には女神像が置かれ、珍しいことにシスターが対応してくれる。
床には十字架を模した模様が描かれ、その中心からは、命の木の実を拾うことが出来た。
「神様は、いつも私たちを見守ってくれています。またおいで下さいね」
「はい」
シスターに見送られ、教会を出る香里。
次は、ムオルの東の大陸にあるアープの塔に向かう。
「オーブのある所で吹くと山彦を返す、山彦の笛があるらしいわ」
途中、深紅の鎧のキラーアーマーに遭遇。
「くっ、雷の杖が効かない!?」
とにかく硬く、攻撃力の低い僧侶では低ダメージしか与えられないのだが、更にルカナンも雷の杖も効きにくいため、徒に戦闘が長引き、ヒットポイントを削られてしまう。
結局、最後は地道に殴って倒した。
(やっぱり赤いのは性能が違うんでしょうか?)
その後は大して敵に会わず、一気に5階まで上り、ロープを伝って宝箱を回収。
博愛リング、小さなメダルを手に入れる。
ちなみに、南東の宝箱は人食い箱だ。
このレベルになってくると、倒すのも容易ではあるが。
そして、3階の僅かな足場に向けてダイブ……
「ふぅ、何とか無事着地できたわね」
ドラクエの冒険者達は、紐無しバンジーも辞さない勇者達にしか務まらないらしい。
ここで、山彦の笛、小さなメダル、命の木の実、552Gを回収。
そして脱出。
「ここから北に行くと、ムオルの街で聞いた、精霊の泉があるのよね」
試しに行ってみる香里だったが、着いた所で転倒し、ゾンビキラーを泉に落としてしまった。
「見事に転んだわね」
(お姉ちゃん……)
「お待ちなさい!」
(えぅ!?)
「私はこの泉の精霊オルレラ。そなたが落とした物を拾ってきてあげましょう」
「はい?」
「香里よ。そなたが落としたのは、このヒノキの棒ですか?」
「違います」
「おや、やはり違いましたか。では今少しお待ちなさい」
(なんなんでしょうか〜)
「では、この魔神の斧でしょう?」
「違います」
「おや、違いましたか? 今少しお待ちなさい」
(大体、僧侶のあたしにそんな武器は使えないわよ……)
「では、このゾンビキラーでしょう?」
「はい……(ようやく、ね)」
「……良かった。私はそなたが嘘をつくのではないかと心配していたのです。さあ、ゾンビキラーを受け取りなさい。そして…… 私からの贈り物です」
(何をくれるんでしょうか〜)
(あまり期待しない方がいいわよ)
「このヒノキの棒を差し上げましょう」
(ひっ、人を試すようなことをしておいて、何ですかそれーっ! そんなこと言う人、嫌いですっ!)
「では香里、気を付けて行くのですよ」
「……何だったのかしら」
呆然とするあまり、ゾンビキラーを装備し直すのを忘れそうになる。
スーパーファミコン版は、武器を購入したり、渡したりする時点で、装備するか聞いてくる親切設計のため、こういったアクシデントがあると、ついうっかりとやりそうになってしまうのだ。
「………」
ふと思い立って、ヒノキの棒を装着する香里。
そしてもう一度泉へ。
「っ!」
また転んで武器を落としてしまう香里。
「お待ちなさい!」
「やっぱり!?」
「私はこの泉の精霊オルレラ。おや、そなたは以前にもここで武器を落としませんでしたか?」
「はい……」
「まさか、わざと落とした…… などと言うことはありませんよね」
「もちろんよ。と言うより、呪いでもかけてるんですか? 同じ場所で同じ様に転ぶなんて、普通考えられないわよ」
「そうですか。ではそなたが落とした物を拾ってきてあげましょう」
「人の話を聞きなさーい!」
「どうしましょう!」
「今度は何?」
「そなたが落とした物が見つからないのです! 本当にごめんなさい。香里よ、私を許してくれますか?」
「もういいわよ……」
「ああ、香里よ。そなたはなんと心の広い人なのでしょう。そなたの足下を調べてごらんなさい。私からのお詫びです」
香里が足下を調べると、50G、更にヒノキの棒を掘り当てた。
「結局戻ってくるのね、ヒノキの棒……」
ちなみにこれは何度も繰り返すことができるため、50Gも、その度に手に入る。
いったんアリアハンに戻って、旅の記録を取る。
小さなメダルも50枚。
忍びの服をもらったものの、僧侶には意味のないものだ。
次は東へ、海賊の家を目指す。
海賊の家には、昼過ぎ頃に到着。
海賊達は出払っているらしく、誰も居ない。
中からは、すごろく券2枚、小さなメダル、
そして首領のものらしい、ドクロのタペストリーが飾られた部屋からは、ルーズソックスが手に入った。
(海賊とルーズソックス……)
「どこがどうつながるのかさっぱりね」
(もしかして、ヘンタイさんでしょうか?)
地下牢に行くと男が閉じこめられており、夜になったら海賊達が帰ってくるという。
この地下牢から小さなメダルを回収した上、闇のランプを使って夜にする。
(それにしても不思議なアイテムですよね。急に夜になって、みなさん困らないんでしょうか?)
「闇のランプは時間、過程そのものをふっとばすアイテムよ。私が使ったとして、その事実を他の人達は知覚することはできないの」
夜になり、アジトに帰ってきた海賊達は、悪いヤツしか狙わない義賊を自称しており、香里を歓迎してくれた。
7つの海を股に掛ける海賊らしく、貴重な情報も色々と聞けた。
そして、海賊のおかしらと対面。
驚いたことに女性だ。
「女のあたいが海賊のお頭なんて、おかしいかい?」
「はい……」
(って言うより、そんなことやってる割に、ルーズソックスがタンスに入っている時点で絶対おかしいですー)
「ずいぶんはっきりと言ってくれるじゃないの。でもそこが気に入ったよ。ルザミの島を知ってるかい? ここから南に行って、ちょいと西の方さ」
そして再会を約しその場を離れた。
「それにしても、オーブを見た記憶があるっていう船員の話が気になるわ」
(せっかく手に入れたんですから山彦の笛を吹いてみたらどうです?)
「そうだったわね」
山彦の笛を吹いてみると、山彦が返ってくる。
やはり、ここにオーブがあるらしい。
海賊のアジトの横手に、大きな岩を発見。
ずらして下を調べてみると、隠し階段が見つかった。
中から力の種、ヘビメタリング、そしてレッドオーブを発見。
次は、海賊のおかしらが教えてくれた、忘れられた島、ルザミに。
ここでは、魔王バラモスへと至る道の情報を聞くことができる。
その他に、調べてみると墓の前からはラックの種、
花壇の中心からは小さなメダル、
予言者の家の本棚からは『力の秘密』、『開運の本』が見つかった。
また、ここには天体観測を行っている学者の家がある。
「地面は本当は丸くて、ぐるぐる回っているのです。
地面が回っているから、お星さまやお日さまが動いているように見えます。
でもだれも信じてくれず、私はこの島に流されました。しかし……
それでも地面は回っているのです! そして丸いのです!
というわけでこの島より南にすすむと、すぐにある北の氷の大陸には……
おかしな老人の住む小さな草原がありました。
今も住んでいるでしょうから、よおくさがしてみなさい」
「そもそもそれがおかしいのよね」
(どうしてです?)
「本人も言ってるけど、南を目指して通り過ぎると、直に北に出るじゃない。世界が球なら、絶対そんな風にはならないはずよ」
(あっ……)
真相は謎のまま。
つづく
■ライナーノーツ
>「闇のランプは時間、過程そのものをふっとばすアイテムよ。私が使ったとして、その事実を他の人達は知覚することはできないの」
元ネタは『ジョジョの奇妙な冒険』 第五部のボスキャラのスタンド、キング・クリムゾンから。
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