駐輪場の無い住居に住んでいる人。
治安が悪く、駐輪場に自転車を置けない人。
駐輪場はあっても置ける台数が限られていて他の家族の自転車が優先され自分の自転車は置けない人。
駐輪場に屋根がないため、大事な自転車を雨ざらしにはしたくない人。
そんな方々にお勧めなのが、数秒で簡単に折りたため、置き場所を取らない折りたたみ自転車ストライダ(STRIDA)です。
信頼の大手通販サイトAmazonでも結構な値引きをして扱っていますので、「そんな自転車、お店で売ってない」という方でも手を出しやすいかと思います。
折りたたみはこんなに簡単。
こんな狭い玄関スペースにも置けます。(注、私は必要無いのでハンドルを畳んでいませんが、畳めば更に薄くなります)
折りたたみサイズ:約高さ720×幅1130×奥行360mm 重量:約10.2kg
なお、適応身長は150cmから180cmとなっております。
(しかし、取り扱い説明書のサドル高さ調整では身長200cmまでの調整幅があるように記載されています。180cmオーバーの人でも保証外だが乗れるということなんでしょうかね。そもそも考案者のマーク・サンダース氏の乗っているストライダ、サドルが上限一杯まで上げられていて、「絶対身長180cm以上あるでしょう! それともイギリス人だから足が特別長いとか!?」とツッコミたくなりますし)
体重は100kg未満。
■折りたたみに手間取らない
普通の折りたたみ自転車は、折りたたみに結構な手間がかかり、日常的に折りたたむようなシチュエーションには対応していません。
公共交通機関を使った輪行で、ロードバイクのようにばらばらにしたり組み立てたりするよりは楽と言う程度。
ロードバイクの分解、梱包は大体15分ほどかかるのに対し、通常の折り畳み自転車では車種によりますが3〜5分以内に短縮されます。
しかし、3〜5分って結構手間ですよね。
例えば夏、学校や仕事を終えて自転車で帰る。
自転車に乗っている間は風が当たるので涼しいし汗もあまりかかないのですが、家もしくは輪行する公共交通機関に着いて自転車を降りた途端、むっとした暑さを感じ汗がにじみ出てくる。
ここで、地面にかがみこんで自転車の折り畳みに3〜5分を費やすとなると、制服やスーツがじっとりと汗で濡れるのは避けられません。
その点、ストライダは特徴的な三角形のフレームの一点を取り外し3本のフレームを平行になるように折りたたんだら、ハンドルとペダルをたたむだけで済みますから10秒程度、手軽に折りたたみができます。
実際、私は駐輪場の無いマンションの四階に住んでいて、毎日折りたたんだストライダを片手に階段を上り下りして通勤に利用しております。
■今時の小径車はたくさん漕がなくてもすいすい進む
激安小径車の影響でしょう、
「小さいタイヤの自転車ってたくさん漕いでも少ししか前に進まないんでしょう?」
というイメージを持たれている方もいらっしゃいますが、ストライダはもちろん、ちゃんとした小径車でしたらギヤ比を適切に設定してあるのでそんなことはありません。
タイヤ1回転当たりに進む距離が短ければ、少し漕いだだけでたくさんタイヤが回るようギヤ比を設定すれば良いわけです。
ストライダなら、16インチモデルの5.0やLTでもペダル1回転当たりに進む距離は国産のきちんとしたママチャリ並みにありますし、18インチモデルのSXはそれより高めのセッティングに。3段変速のEVOなら更にスピードが出しやすくなっています。
激安小径車は、よくシマノ製変速機を売りにしていますが、シマノ製なのは変速機だけ。
チェーンホイール(ペダル側の歯車)が小さいのでギヤを一番重くしたところで漕いでも漕いでもちょっとしか前に進まない。
車体は工作精度の低い鉄製で平気で16キロだの18キロだのある。
というものなので、シマノの名に騙されると小径車って使い物にならないんだな、と信じ込んでしまうことになります。
ストライダはそんなことはまったくありませんので、安心して良いと思います。
■ベルト駆動なので、油で汚れることがない
ストライダは、チェーンを使わないベルト駆動なので、油でズボンの裾を汚したりしません。
折りたたんでの持ち運び時にも、普通の自転車のようにチェーンやギヤに付いた油を気にする必要がないので安心です。
また、注油の手間も費用もかからずとっても楽。
なお、古いモデルでは、急坂を登る際にベルトが滑る、摩耗すると言われていましたが、新しいモデルでは下の写真の様に押さえのローラーを追加するという対策が施され、そのようなことは無くなりました。
■特徴的なグリップ
ストライダのハンドルはT字型のバーハンドルで、そのグリップは手のひらに当たる部分が盛り上がっている特徴的なものです。
グリップの定番、ERGON(エルゴン)に影響を受けているのでしょうか、普通の物より手のひらがグリップに当たる面積が広くなるため、長時間のハードなランディングでも痛くならないというもの。
ストライダのような小径車は地面の凹凸を拾いやすいのですが、このグリップの形が手のひらへの突き上げを和らげてくれます。
■快適なシート
ストライダのシートは最近のスポーツ車に採用されている長時間乗っても身体に負担がかからない中央にくぼみがあるタイプです。
また、完全なスポーツ車向けのシートと違って、固くなく、ある程度のクッションが入れられているのが特徴です。
それもただウレタンを詰めてあるだけでなく、尻が当たる場所にはゲルパッドが埋め込まれているというもの。
これにより、快適な乗り心地を実現しております。